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第32期女流王位戦第1局(里見香奈女流王位VS山根ことみ女流二段) [将棋]

山根女流二段が初のタイトル挑戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/

ここ数年は、タイトル挑戦者といえば加藤桃子女流三段か伊藤沙恵女流三段で、そこに中堅の上田初美女流四段、室谷由紀女流三段が食い込んでくる状況でした。
そこに若干23歳の山根ことみ女流二段が初登場です。
棋士と比べると、女流はトップ女流棋士と二番手グループとの棋力差が大きく、なかなか新しい女流棋士がタイトル戦に食い込みにくい状態でした。
山根女流二段は1年で猛烈な勢いで階段を駆け上がり、タイトル戦への登場を果たしました。
ただ、ひのき舞台に登っただけで満足してはいけません。
さあ、女流トップをひた走る里見女流四冠を相手に、山根女流二段は勝利を得ることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/32/joryu-oui202104270101.html

ということで、将棋です。
おたがいに振り飛車党なので、戦型は相振り飛車になりました。
先手の山根女流二段はオールドスタイルの金無双、後手里見女流王位は現代調の美濃囲いです。
後手が足早な陣形を選択したので、先に飛車先の歩を切り、先攻体制を取りますが、そこからはお互いに飛車を大きく展開しての捩じりあいです。
中盤で里見女流王位が抜け出したかと思いましたが、直後の端攻めから逆サイドに眼を向けたのがややちぐはぐで、互角に戻ります。
開幕局から熱戦となります。
勝負を分けたのが、121手~123手です。
この2手が手順前後で、後手の銀が手順に前進したことで攻めが厚くなりました。
最終盤で後手は銀が手に入れば先手玉に必死がかけられるという手順を里見女流王位は冷静に読み、先手を催促させることで銀を手に入れます。
そしてガッチリを必死をかけたところで、山根女流二段が投了しました。
山根女流二段は敗れはしたものの、今後に期待をいただかせる将棋だったと思います。

2局は5月18日(火)に北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われます!

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