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【書評】半藤一利『レイテ沖海戦』 [書評]

多くの当事者からのインテビューを元に書かれた決定版です。


レイテ沖海戦 (PHP文庫)

レイテ沖海戦 (PHP文庫)

  • 作者: 半藤 一利
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 文庫



レイテ沖海戦は絶望的な戦いでした。
海戦の主力である航空機や搭乗員は枯渇し、欧州戦線でもドイツは敗勢に陥っていました。日本の敗戦は決定的となり、あとはどのタイミングで白旗を上げるかという状態でした。
そうした中で、企画されたのがレイテ沖海戦です。
半藤一利はまだ健在だった提督たち、海戦の体験者たちからインタビューをして、様々な資料を集めてこの本を書き上げました。
集めた情報を盛り込むためか視点が激しく移動して読みづらい部分や、感情が篭もり過ぎていられると見られる文章もありますが、それだけ著者の思いが強いのだと思います。
謎の反転はいまでも議論が続いていますが、限られた情報の中で判断しなければならない、指揮官の難しさなのかなとも思います。

レイテ沖海戦の全体像を読みたいひとのために!
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