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第14期マイナビ女子オープン第1局(西山佳朋女王VS伊藤沙恵女流三段) [将棋]

伊藤女流三段が8度目のタイトル挑戦です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

いままでの伊藤女流三段のタイトル戦の相手は、
7回・里見香奈
1回・加藤桃子
となっており、里見女流四冠にはかなり負け越しています。
今回の相手は西山女王ですが、まだ対戦は少ないものの1勝4敗と大きく負け越しています。
やはりこの2人に勝てないと、なかなかタイトルに手が届きません。
西山女王ですが、前期の奨励会三段リーグで終盤崩れて6連敗を喫するなど、本調子ではないようにおもいます。
女流タイトル戦でも防衛は続けているものの、失冠直前まで追い込まれた局面も何度かあありました。
いつまでもシルバーコレクターで終わるわけにはいきません。
さあ、伊藤女流三段にチャンスは回ってくるでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/14/mynavi202104060101.html

将棋はいきなりの乱戦になりました。
先手西山女王の三間飛車に、いきなり角交換してお互いに馬を作りあう展開です。
定跡はなく、一手が難しい将棋だと思いますが、後手伊藤女流三段は金銀を前進させて力で抑え込む、自分の得意の形に持って行けたのかなと思います。
こん棒を振り回すような攻めが西山女王の持ち味ですが、本局は我慢の展開です。
その西山女王の攻めのターンが回ってきたのは、61手目でした。西山女王の残時間は34分、伊藤女流三段の残時間は僅か16分です。
そこから西山女王がゴリゴリ攻めていきますが、評価値だけ見ると73手目の華麗なる銀捨てが分水嶺だったようです。
一分将棋だった伊藤女流三段ですが、手に乗って飛車を転回させて馬と刺し違えます。
盤上に残した馬を使って後手の龍を追い回しつつ、盤上に駒を増やして、盤面を制圧していきます。
手数は長くなりましたが、優勢になった後手が1分将棋を乗り切り、初タイトルに向けた大きな白星を上げました。

第2局は4月21日(水)山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます!
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