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第9期リコー杯女流王座戦第3局(里見香奈女流王座VS西山朋佳女王) [将棋]

里見香奈女流王座の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

文春オンラインで西山女王のインタビューが掲載されています。
姉は囲碁棋士ですが、これは「姉妹で別のことを学ばせる」という親の教育方針によるものだそうです。
お互いに頭脳ゲームですので、姉妹ともにその分野の才能に恵まれていたのかなと感じます。
西山女王の小学生時代はそれほど将棋に熱心ではなく、よい師匠と出会い、それから才能を開花させていったようです。
西山女王の師匠は伊藤博文七段です。
特筆する棋歴は「史上初のフリークラスへ降級後のC級2組復帰」ぐらいで、棋士としては大成できませんでしたが、アマチュアへの丁寧な指導に定評があり、師匠として将棋界に確かな足跡を残しています。
人が人を作る好例だと思います。
さあ2冠となった西山女王ですが、3冠にむけて大きな1勝を上げることができるでしょか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/9/joryu_ouza201911270101.html

ということで将棋です。
生粋の振り飛車党、先手西山女王が中飛車に構えると、後手里見女流王座は対抗形を選びます。
銀二枚を前進させ超速のように構えますが、序盤の構想が悪かったようで、戦いになる前から模様がよくありません。
端から覗いた角も味方の歩で利きがさえぎられ、かえって目標にされてしまいます。
里見女流王座は玉から遠いところで戦いを起こしますが、西山女王は果敢にも玉頭方面で戦いを起こます。
王様を守る金も最前線まで出動です。
里見女流王座も必死に防戦しますが、西山女王の鋭い攻めが突き刺さり、ほぼ一方的な展開で押し切りました。
持ち時間も1時間以上残して、まさに快勝です。西山女王は3冠まであと1勝に迫りました。

第4局は12月4日(水)、東京・将棋会館で行われます!
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