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第32期竜王戦第4局(広瀬章人竜王VS豊島将之名人) [将棋]

豊島名人の3勝で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

第4局の舞台は将棋ファンにはおなじみ、甲府常盤ホテルです。
昭和4年開業の老舗で、いわゆる皇室御用達ホテルのひとつです。
実は将棋だけでなく囲碁のタイトル戦も頻繁に開催されており、囲碁王座戦第2局(11/16)、第3局(11/18)が連続して常盤ホテルでの開催です。
囲碁界の話ですが、タイトル戦が中1日で行われるのは驚きです。
300坪を誇る日本庭園が名物で、風景はブログでも取り上げられると思います。
対局部屋として使用される九重は離れですが、日本庭園の中にあり、すぐ横に池があります。
心を落ち着けて対局するには、絶好のロケーションだと思います。
ここまで3連敗と苦しい星勘定の広瀬竜王ですが、山梨県内屈指の対局場で巻き返しはあるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/32/ryuou201911210101.html

ということで、将棋です。
戦型は最近増えている矢倉となりました。
今年の成績をみると、豊島名人は後手番矢倉の勝率が良くないので、広瀬竜王の選択は納得できるものです。
後手が金矢倉を組んだのに対して、先手は土居矢倉と下段飛車という現代的な構えで対抗します。
先に仕掛けたのは豊島名人ですが、その仕掛けで得た歩を使って広瀬竜王が端攻めを敢行します。
切り飛ばした角で得た香で金を取れば、豊島名人はその香を反撃に使うなど盤面の左右で戦いが続きます。
勝負を分けたのは最終盤だったようです。
先手有利の局面が続きますが、113手目の局面で一瞬だけ互角に戻ります。
7分の考慮で豊島名人は守備重視でと金を払いますが、ここで攻めに転じていれば分からなかったようです。
ここからは差が開き、最後まで時間を残した広瀬竜王が今度は着地まで成功させてまずは待望の1勝を上げました。

第5局は12月6・7日に島根県鹿足郡津和野町「藩校 養老館」で行われます!

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