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第41期霧島酒造女流王将戦第3局(里見香奈女流王将VS西山朋佳女王) [将棋]

1勝1敗で迎えた決着局です。
※11月1日に行われた対局です。

〔中継サイト〕
http://www.igoshogi.net/shogi/Loushou_info/jyoryu_oushou.html

里見香女流王将と西山女王との対戦成績は、里見7勝、西山5勝と少しだけ里見リードです。
しかし、星取表は2019年3月を境にして分かれており、これ以前は里見5勝、西山1勝。これ以降は里見2勝西山4勝です。
マイナビ杯で西山女王が防衛したことで、潮目が変わったように思います。西山女王の方が若いだけに、一旦流れが変わると引き戻すのは容易ではありません。
女流王将戦は3番勝負ですが、ここ4年はストレート決着でした。
久しぶりの3局目です。
今後考えると、里見女流王将にとって防衛できるかどうかで大きな違いとなりそうです。
さあ里見香女流王将はふんばって潮目を押しとどめられるでしょうか!

〔棋譜〕
https://6shogi.com/41joryuoushousen3/

先手になったのは西山女王です。
初手3二飛から角交換となり、持久戦模様に進みます。
後手が桂損になりますが、角飛交換から馬2枚を並べたところまでは互角です。
ところが西山女王が6七歩と強力な馬筋を止めたのに対し、6六歩とあわせてこじ開けにいったのが、結果として緩手となりました。
銀冠穴熊の弱点である銀の頭を攻め、里見女流王将が守るために引いた馬を銀で叱りつけては体勢逆転です。
さらに2二歩という、取っても取らなくても悪くなる手筋を打たれてはもうお手上げです。
攻め合いにもならないのが辛いところです。
里見女流王将も粘りますが、最後は大駒2枚分という大差となり、駒を投じました。
131手まで鮮やかな勝利だと思います。

これで西山女王は女流王将と合わせて2冠となりました。
おめでとうございます!
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