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【書評】青野照市『プロ棋士という仕事』 [書評]

将棋が10倍楽しめる本です。


将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事

将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事

  • 作者: 青野 照市
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2016/10/19
  • メディア: 単行本



著者はタイトル獲得こそないものの、A級通算11期、専務理事を10年にも渡り務めるなど、将棋界を支えてきたひとりです。
その著者が、質問に答える形式で、将棋界のあれこれを語っていきます。
まず最初に収入に関するトピックスが並び、棋士にかんするあれこれ、将棋にかんするあれこれと、興味を引く内容が並んでいます。
特に収入面は、「新人四段だと社会人2年目ぐらい」というのが実にリアルです。
勝たなければ、勝ち続けなければならない、厳しい世界です。
棋士のスケジュールも紹介されていて、理事職になると本当に多忙です。職務の隙間に対局を入れる感じで、将棋の勉強ができなくなる、という話に実感が持てます。
頭の下がる思いです。
昔、プロ野球を10倍楽しむ本がありましたが、それの将棋版といったところです。

将棋界をもっと知りたいひとのために!
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