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第9期リコー杯女流王座戦第2局(里見香奈女流王座VS西山朋佳女王) [将棋]

西山女王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

マイナビオープンと並ぶ女流棋界最高の賞金を掲げて女流王座戦が誕生したのは9年前でした。
株式会社リコーはコピー機で有名な世界的な大企業であり、将棋部は強豪で有名です。
その後、不動産会社であるヒューリック社が主催する清麗戦が誕生して序列としては3位ですが、大型棋戦であることは間違いありません。
女流棋界のタイトルを増やし、将棋で食べていける女流棋士を増やしてくれたリコー社の功績は大きいと思います。
女流王座戦の誕生から棋戦が増え始めたように感じます。ただただ、感謝です。
なお、清麗戦の主催者であるヒューリック社は棋聖戦も協賛していますが、将棋界参入はリコー社という先達がいた効果は大きいと感じています。
さあ、リコー社が後援してよかったと思えるような熱い将棋が繰り広げられるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/9/joryu_ouza201911140101.html

ということで将棋です。
お互いに振り飛車党ですが、先手里見女流王座が居飛車穴熊を採用したことで対抗系となります。
序盤は先手が苦労します。
穴熊に組むために手損を繰り返し、合計4手損です。その間に後手西山女王は美濃囲いから高美濃へと発展させて十分になります。
仕掛けたのは先手から。
2筋の付き捨てから4五歩と突きます。
西山女王は飛車の横効きで受けますが、露骨に銀がどんどん前進し、71手目に単騎で3二銀と打ち込むのが、盲点を突く好手でした。
里見女流王座が大技を繰り出して飛車が成り込むことに成功すると、あとは一方的に攻め続けます。
西山女王も粘りに粘りますが、最後は飛車を切り捨ててからの5四角打ちで寄っていました。
133手まで里見女流王座の完勝譜となりました。
これで1勝1敗のタイです。

第3局は、11月27日(水)に福島県郡山市「郡山ビューホテルアネックス」で行われます!

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