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第49期棋王戦第2局(藤井聡太棋王VS伊藤匠七段) [将棋]

1持将棋で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

持将棋と千日手の違いは、前者が引き分けに対して後者は指しなおしになることです。
タイトル戦以外だとすぐに対局が始まるのであまり影響はありませんが、タイトル戦の場合は持将棋は1局として成立するのので、第1局は引き分けで本局が第2局となります。
千日手の場合は何回指しても第1局です。
当日指しなおすのか、後日になるのかは成立時間やタイトル戦によっていろいろ規定が異なり、千日手の可能性がでてくると立会人が対局規定を確認するのが恒例行事です。
持将棋というと、2020年叡王戦で、2局連続の持将棋が話題となりました。
プロ棋士の多くは居飛車党ですが、居飛車はお互いに攻め駒を責める展開になりやすく、対抗形と比べると入玉しやすい傾向にあります。
本局の先手番は伊藤七段です。
さあ2局連続の持将棋はあるのでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202402240101.html

ということで、将棋です。
第2局も先後を入れ替えての角換わりとなりました。
途中から前例を離れますが、お互いに了承済みの展開なのか、長考をすることなくスラスラと進みます。
60手目までの局面を見ると、後手1歩得ですが陣形がバラバラで、アマチュア的には後手が勝てるビジョンが見えてきません。
しかし評価値は互角です。
初の長考は68手目です。長考の末に放たれた8六歩を見た伊藤七段も長考に沈みます。
お互いにここで想定から外れたようです。
受けに回る藤井棋王の守備駒は銀と角2枚です。銀はともかく角2枚は守備駒としての適性が高くありませんが、さらに守備駒に向かない桂馬も投入し、気が付いたら先手の攻めを跳ね返しています。
反撃に入ると藤井棋王は早かったです。
守備駒の角を飛び出してスナイパーになると、角の効きを活かして先手玉を一気に寄せてしまいました。
94手までの完勝劇です。藤井棋王の強さが光った一局だと思います。

第3局は3月3日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます!
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