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【書評】小林丸々『1話1分 本当は怖い話 3』 [書評]

意味が分かるとゾッとする話第3巻です。


本当はこわい話3 意味がわかるとゾッとする (角川つばさ文庫)

本当はこわい話3 意味がわかるとゾッとする (角川つばさ文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/05/15
  • メディア: 新書



本書は25編収録されています。
1,2と読んできて、いまのところ3が一番難しかったです。
うんうん考えても意味がわからず、すぐに答えを見てしまいました。
特に『一生のお願い』は、泥棒に対して「助けてくれ」とお願いをする話なのですが、答えを見ると、会話のひとつひとつに裏の意味があることがわかり、すべてがひっくり返ります。
これは、なかなかの発想です。
『エリナとエリザ』も途中までは分かったのですが、最期の「はい」だけ意味が分からず、これも答えを見ました。
この手の話だと「立場が逆転」するパターンが非常に多いのですが、あまりに意表を突く回答に驚きです。
『呪いの血文字』も、常識を見事に逆手にとった快作です。
ショートミステリ気分で読むと良いと思います。

発想を広げる頭の体操をしたいひとのために!
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