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順位戦展望【A級・最終一斉対局】 [将棋]

いよいよ「将棋界の最も長い日」が始まります。

【対戦表】
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2016/75a/index.html

第8局で挑戦者と降級者が決まる可能性がありましたが、それぞれ踏ん張り、決着は最終局まで持ち越されています。
今年は三浦九段の件があったことから降級は1名です。
まず挑戦の可能性のあるのは、稲葉陽八段、羽生善治三冠、広瀬章人八段です。
稲葉九段は勝てば挑戦権獲得。負けると結果待ちです。
羽生三冠と広瀬八段は自身が勝ち、稲葉九段が負けるとプレーオフ進出です。
降級の可能性があるのは、佐藤康光九段、森内俊之九段、屋敷伸之九段の3名です。
佐藤康九段は負けると降級、勝つと結果待ち。森内九段、屋敷九段は勝てば残留で、負けると結果待ちです。
さて、一番の注目カードは稲葉八段VS森内九段です。森内九段は負けると順位の差でかなり危険な状態に陥ります。稲葉八段はできればここで勝って決めたいところ。
その結果は千日手指し直し。
先後を入れ替えての2局目は後手の伸びすぎを稲葉八段が冷静に咎め、優位を拡大しての圧勝です。これで稲葉八段の名人挑戦が着増しました。

佐藤康光九段は負けると降級なので、全力で阻止したいところ。挑戦の可能性を残す広瀬章人八段との対戦は、康光流というべきバラバラの玉形からの薄い攻めで始まります。
どうするのかと思っていたら、途中でうまく金銀をまとめ、広瀬八段のミスもあり勝ちきりました。
森内九段が敗れたので佐藤新会長がA級残留、森内九段の降級が決まりました。
22年間守り続けてきたA級の座を追われることに、時代の節目を感じます。
消化試合となった羽生善治三冠と屋敷伸之九段との一戦は、羽生三冠が居玉からの攻めをみせましたが、いつの間にかに屋敷九段勝勢になっていたという感じです。
序盤の構想に無理があったのかもしれません。
渡辺行方戦は、渡辺竜王が勝ち、渡辺竜王は安定の6勝3敗です。

名人戦第1局は、4月6日(木)、7日(金) 東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で行われます!
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