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棋王戦第1局 [将棋]

 久保棋王に挑戦するのは、竜王戦7連覇を達成するものの、なぜか竜王以外のタイトルが取れない渡辺竜王と、同時並行で王将戦の防衛戦を戦っている久保棋王との組み合わせになりました。
 久保棋王は捌きのアーティストと呼ばれ、振り駒から軽い捌きが持ち味です。一方の渡辺竜王はどちらかというと受けて立つ棋風で、卓越した序盤の大局観でいつのまにかに優位を築いてしまうという指し方です。
 棋王戦は5番勝負で持ち時間各4時間の1日制です。サクサク進むので、見ているほうは楽しいです。

 先手は久保棋王。
 初手7六歩を3手目で伸ばして、早々に三間飛車を宣言します。7手目7六飛車で、早くも用意ならざる局面に立ち入ります。
 7手目7六飛車の前例はわずか3局で、三間飛車の最新形が飛び出しました。久保棋王用意の一着だと思います。
 そこから定跡のない乱戦模様となり、なんと30手目にはすでに久保有利の評判が立つ。が、実際には難しい局面だった様子。途中で渡辺竜王が攻めに転じるが、47手目4六馬が上手い受けで、そこから52手目、5三歩に同金と取ったのが痛恨の敗着。63手目、久保棋王が馬取りを受けた6四桂もぴったりとした手で、まさに勝つときは自然とこういう手が用意されているといった感じの一手でした。
 久保棋王は最後まで弛むことなく相手玉を寄せにいき、最後は即詰みに討ち取りました。

 久保棋王のいいところが存分に出た将棋だと思います。
 渡辺竜王は残念でしたが、次は先手番ですので、渡辺竜王が局面を作る将棋を期待したいと思います!



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