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第4回abemaTVトーナメント【予選Dリーグ】 [将棋]

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/genre/shogi

Dリーグは以下の3チームです。
 チーム永瀬:永瀬拓矢王座、増田康宏六段、屋敷伸之九段
 チーム天彦:佐藤天彦九段、鈴木大介九段、古賀悠聖四段
 チーム広瀬:広瀬章人八段、丸山忠久九段、北浜健介八段

最初に放送されたのが、チーム天彦とチーム広瀬です。
広瀬八段が2勝と今期もフィッシャールールへの適性の高さを見せ、さらに丸山九段、北浜九段も勝利を挙げるという理想的な展開で5-2と勝利しました。
次がチーム永瀬とチーム天彦です。
チーム天彦は古賀四段が初勝利を挙げるものの、永瀬王座の手堅い指しまわし、増田康六段の序盤戦術の前に跳ね飛ばされ、1-5と2連敗。これで予選敗退が決まりました。
天彦リーダーはフィッシャールールへの適性が悪いというわけではありませんが、今回は相手が悪かったと思います。
最期は1位通過をかけたチーム永瀬とチーム広瀬との対決です。
広瀬八段が3勝0敗と無双するも、総合力に優るチーム永瀬が5―4と辛くも勝利。
チーム広瀬のベテラン二人は、中盤で優勢になってもなかなか勝ちきれません。
フィッシャー用のタイムマネジメントを工夫すれば、本戦ではもっと活躍できるかもしれません。

来週からは最終となる予選Eリーグが始まります!
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第6期叡王戦挑戦者決定戦(藤井聡太二冠VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

勢いのある棋士同士の決戦です。

〔主催者HP〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

今年も藤井二冠の勢いが止まりません。
順位戦もB級1組に上がり、タイトル戦などもあるのに、今年も普通に勝率8割をキープしています。
未来のことはなかなか分かりませんが、十代として歴代最強棋士と言っても過言ではないと思います。
これから様々な記録を塗り替えていく可能性が高いです。
対する斎藤八段ですが、こちらも絶好調で、渡辺明名人以外の対戦では負けていません。
勝ってきた相手の中には、山崎八段、佐藤天八段というA級棋士もいますし、渡辺名人にも2回勝っています。
藤井二冠と斎藤八段の過去の対戦は2勝3敗と拮抗していますが、現在は藤井二冠の3連勝中であり、しかも内容的にも押されています。
斎藤八段が2つめのタイトルを取るとしたら、年齢的にも調子的にも、ここ1、2年がチャンスだと思います。
さあ斎藤八段は、棋界制覇に向けて驀進中の藤井二冠を止めることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/6/eiou202106260101.html

ということで将棋です。
先手番を引いたのは斎藤八段で、角換わり腰掛銀へと進みます。
斎藤八段の研究なのか、先手が9筋の端歩を突き越したことで先後逆形のようになり、中住まいに構えて後手からの開戦を待ちます。
本格的な戦いが始まったのは、
53手目からです。
6筋で1歩を手にした斎藤八段が、4筋と2筋の歩をついて玉系の薄さをものともせず攻勢にでます。
本局1番の長考で放った65手目の2四銀もAI推奨の一手で、僅かながら先手有利で終盤戦を迎えます。
とはいえ、先手の金銀は盤面左側で戦線に参加せず、玉回りが非常に薄いので一手で暗転する薄い有利です。
局面はギリギリで均衡を保っていましたが、藤井二冠の6五桂に対して、斎藤八段は自然に銀を引いて受けます。
しかし、この自然な手で均衡が破れてしまうのだから、恐ろしいです。
以降は藤井二冠の反撃が止まらなくなり、この単騎の桂馬が先手の玉頭を押さえる有効な駒として働き続けます。
以降は銀のただ捨てなど鮮やかな藤井二冠の寄せが決まり、114手まで強い将棋で藤井二冠が勝ち切りました。
これで王位戦に続き、叡王戦でも豊島竜王との対決となり、立場を入れ替えての炎の12番勝負が始まります。

五番勝負第1局は7月25日(日)、東京都千代田区「江戸総鎮守 神田明神」で行われます!
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