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最近の日常【令和3年6月下旬】 [日常]

〔ウサギが階段を登る話〕
うちのウサギは放し飼いだ。
基本的に憶病な性格なので、行動範囲は限られている。それでも、少しづつ領地を拡大して、最近は階段をトコトコあがってくる。
ただ二階までいく度胸はないらしく、踊り場で背中を伸ばして様子を見る。
そして誰かが下りてくると、これまたトコトコと下りてくる。
ときおりウサギの動画を見ているが、階段を上がるウサギはみたことがない。というより、普通は柵で囲ってウサギのスペースと人間のスペースを分けている。
だから、階段をのぼるウサギは貴重かもしれない。
そもそも、こんな飼い方をしているひとは珍しいんじゃないかなあと思いつつ。

〔中学校の歴史教科書を読んだ話〕
うちの子供が中学校で使っている歴史教科書を少し読んでみた。
自分が中学校時代と比べて、たいぶまともになっているなあ、というのが印象。
ただ、やっぱりときおり首をかしげる記述がある。
たとえば富岡製糸工場の女工。
教科書的には「ひどい重労働で搾取だ!」と言いたいようだが、それは現代と比較しての話。実際は当時としては先端の労働環境が整えられ、非常に恵まれていた。
マルクス系の本を信じたある歴史学者が若手時代に、生き残っていた女工たちに話を聞きに行ったら「工場は良かった」とみんなが口を揃えて証言するので驚いたとの体験談が残っている。
現代の基準で過去を断罪してしまうと、その時代の空気を読み間違える例かと。
あともうひとつ。
「当時の相続は長男が優遇されており、女性の権利が不十分だった」という主旨の記述があった。
たぶんこれ、家督相続のことだと思うが、遺産相続がすっぽり抜けている。
戦前の相続は大きく分けて2つに分かれている。
家の財産は戸籍の筆頭者である代々の家長が引継ぎ、法律で優先順位が決まっている。
基本的には長男だが、家庭裁判所の許可があれば長男以外が相続することも可能。
これは男性優位というより、当時の慣習をそのまま法にした側面が強い。
では「家に属さない個人の財産」はどうなるかというと、これは遺産相続となり、男女関係なく子供全員に平等に相続される。子供がいない場合は、これも男女関係なく配偶者が相続する。完全に男女平等です。
他国の相続制度は知りませんが、当時の基準で比較すれば、日本は先進的な制度になるのではないかというのが、個人的な予想です。
最近の歴史教科書はかなり良くなってきています。
あともうちょっと、という感じ。
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