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第92期ヒューリック杯棋聖戦第2局(藤井棋聖VS渡辺明名人) [将棋]

藤井棋聖の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/

ヒューリックは都内の好立地を中心とした不動産業で、安定した収益を上げています。
直近の経常利益は950億です。
いままで棋戦のスポンサーは新聞社が中心でしたが、苦しい状況が続いています。
棋聖戦のスポンサーである産経新聞は、直近の経常利益が47億円。名人戦の主催者である朝日新聞に至っては、半期で419億の赤字です。
ヒューリック社と日本将棋連盟との関係ですが、佐藤康光会長の父親の代からの付き合いとの話を見たことがあります。
ヒューリック社は女流棋戦の清麗戦の立ち上げに参加し(現在のスポンサーは大成建設)、いまは白玲戦という女流順位戦を主催しています。
女流棋士の対局が一気に増え、まさに画期的なことだと思います。
藤井聡太の初タイトルが棋聖になると、ヒューリック社は持っていると思ます。
さあ、藤井棋聖は、スポンサーがさらに増えるような、話題性十分な将棋を見せてくれるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/92/kisei202106180101.html

とうことで将棋です。
先手は藤井棋聖で、相掛かりへと進みます。
渡辺名人は後手番ながら積極的で、24手目に角を飛び出してから力強く棒銀で攻勢を取ります。
バランスを取るのが難しい将棋だったと思いますが、渡辺名人は戦いながら玉を深く囲い、そこから攻めるという得意パターンに持ち込みます。
角交換から9四角が見えにくい手で、渡辺名人がやや指しやすくなります。
ここからさらに優勢を拡大すべく5四歩というまさに王道の手を指しますが、結果としてやや悠長だったようです。
藤井棋聖は渡辺名人の角を虐めてから攻め合いにギアチェンジすると、一気に形勢不明の乱戦になります。
戦いのうちに藤井棋聖の攻めが徐々にヒットするようになり、渡辺名人は粘りに入ります。
優勢になってからの藤井棋聖は強かったです。
渡辺名人は様々な嫌味を付けますが、最後まで寄せ付けずに171手まで堂々たる勝利を飾りました。

これで2連勝となり、初防衛&最年少九段まであと1つです。
第3局は7月3日(土)、静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われます!

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