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【書評】井上芳太外『生命ある限りを国に捧げて~リバイバル戦記コレクション② 証言・昭和の戦争』 [書評]

立場が異なる海軍軍人の回想記です。


生命ある限りを国に捧げて (証言・昭和の戦争 リバイバル戦記コレクション)

生命ある限りを国に捧げて (証言・昭和の戦争 リバイバル戦記コレクション)

  • 作者: 井上 芳太
  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 1990/02/01
  • メディア: 単行本



回想記を寄せているのは、上部見張員、主砲発令所長、航海士、重巡艦長、軽巡航海長とバラエティに富んでいます。
それぞれが戦場での実体験を語りますが、対空砲火は本当に当たらないものだなあと感じます。
空から襲われたら基本的に逃げるだけ。爆撃で海面は沸き立つ鍋のようになる。
機銃掃射での死者が多いこと、至近弾でもかなりのダメージを受けること、何発か食らっても浮いていれば意外と修理が効くことなど、興味深い話がたくさんです。
テレビやゲームのイメージとは、また異なった感想を持つと思います。

あの戦争を最前線の兵士の立場から知りたいひとのために!
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