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小説講座の記憶その3(描写について) [小説の書き方関係]

ぼくが過去に受講した小説講座について、いまだから思うことを付け加えながらエッセー風に紹介する第3弾です。
過去の記事はこちらから。



小説講座の記憶その1(自作を客観的に見るには)
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2012-12-09-3
小説講座の記憶その2(冒頭の書き方)
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2012-12-13
※たまに書き直しています。

まだ講座2ヶ月目です。
描写についての説明がでてきました。
そこで、お手本として示されたのが以下の文章です。

「シャンテ・シネで映画を見た後、日比谷シャンテの一階の奥にある喫茶店でビールを飲んでいたら、路地に面したガラス窓越しの、レンガに囲まれた小さな緑地を猫がゆっくりと歩いて横切っていった」

テキストではこの描写はビールの金色を始めとする様々な色彩を登場させているところが優れているそうです。
それはそれで一つの見方ですが、別の見方もあるのではないかと。
これまた昔の話ですが、某作家のメルマガを購読していました。
そのメルマガに描写についての説明がでてきて、某作家が投稿してきたアマチュアの文章に指摘していたのは、「体感がない」ということです。
例文となったのは雪山の描写でしたが、「視覚から入る風景はふんだんに盛り込まれているのに、足元の寒さとか、風の強さなど、他の感覚がすっぽりと抜け落ちている。これでは読者は追体験できない」というのが指摘の主旨です。
この五感を活かした描写については、ぼくが絶えず意識している重要なポイントだと思っています。

さて、某作家の指摘を元にお手本を読み返すと、色彩だけでなく、ビールという体感を呼び起こす小道具が使われていることに気がつきます。おそらく、これは「黄色」を使うのが主眼ではなく、ひんやりとした「触覚」、苦味という「味覚」など、むしろ読者の五感を刺激することを意識しているのではないかと思います。


描写についてさらに追記。
描写で重要なのは、これはテキストに限らずどの本にも書いてあることですが、「具体的に書く」ことです。例えばこんな感じです。

「彼が悪い人だ」
 ↓(どう悪いのか具体的に)
「彼は泥棒だ」
 ↓(どのような泥棒なのか具体的に)
「彼はスリだ」
 ↓(どのようなスリなのか具体的に)
「気がつくと、彼の右手には私の一万円札が握られていた」

下にいけばいくほど、具体的になっているのがお分かりいただければと思います。

ということで、その4に続く……。




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