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第35期竜王戦挑戦者決定第1局(広瀬章人八段VS山崎隆之八段) [将棋]

山崎八段二度目のタイトル挑戦を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

山崎八段の初かつ唯一のタイトル挑戦は、2009年の王座戦です。絶対王者として君臨していた羽生王座に3連敗で敗れました。
そこから13年がたち、竜王戦で挑戦者決定戦まで進出してきました。
その間にはタイトル戦になる前の叡王戦で優勝したり、JT杯とNHK杯で優勝したり、念願のA級に昇級したけど1期でB級1組に出戻りしたりといろいろありました。
自由奔放であまりに独創的な将棋にはファンも多いです。
さあ、竜王戦挑戦者決定戦でも、自由な山崎将棋を見ることはできるでしょうか!

〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20220809-SYT8T3238467/

ということで、将棋です。
先手は山崎八段で、相掛となりました。
序盤は普通の……と思っていたら、15手目で前例がゼロになります。
さすがは山崎将棋です。
引き角から4六角と好所に据えるのが山崎八段の構想だったと思いますが、広瀬八段の7六歩のたれ歩と、連動した6五桂が厳しく、徐々に広瀬八段が態勢勝ちの態勢になります。
しかし、終盤にドラマがまっていました。
4九歩の底歩から龍を消しますが、その直後に王手銀取を食らいます。
広瀬八段は悠々と銀を取りますが、これが罠でした。
直後の6三馬引きが絶好の龍金両取りで、4九龍の王手にも返し技があって効きません。
先手優勢となりますが、時間のないなかで、5三金に飛車が逃げたのが痛恨の落手で、再逆転です。
山崎八段らしいい将棋でしたが、最後は広瀬八段の正確な終盤力に屈しました。

これで広瀬八段が先勝し、竜王挑戦権獲得まであと1勝に迫りました。
竜王戦挑戦者決定戦第2局は、8月23日(火)に行われます!
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