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【書評】『ベスト本格ミステリTOP5 001』 [書評]

どれもこれも粒揃いです。


ベスト本格ミステリ TOP5  短編傑作選001 (講談社文庫)

ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選001 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: 文庫



収録されているのは5編ですが、いずれも短編の楽しさを堪能できる良作ばかりです。
芦沢央『許されようとは、思いません』は、田舎に嫁に来た祖母の話です。苦しみと悲しみの上に祖父を殺害してしまうのですが、裁判のときに発した「許されようとは、思いません」の意味が最後に逆転して明かされます。自分はこの短編で芹沢央を知り、彼女の作品を貪るようにして読むようになりました。
下村敦史の『死は朝、羽ばたく』もショートショートテイストのある絶品で、最後に設定そのものがひっくりかえります。
いずれも登場する作家の本を読んでみたいと思える短編ばかりで、堪能しました。

短編ミステリが大好物の読者のために!
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