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【書評】芦沢央『今だけのあの子』 [書評]

日常の不思議を題材とした短編ミステリ集です。


今だけのあの子 (創元推理文庫)

今だけのあの子 (創元推理文庫)

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 文庫



収録されているのは5編です。
いずれも謎を解くだけでなく、テーマも盛り込まれている佳作だと思います。
特に印象に残ったのが『答えない子ども』です。
教育方針のことなるママ友同士の確執がテーマですが、主人公の娘が書いた絵が、ママ友の家で紛失します。
その後、ママ友の家から破れた状態で見つかるのですが、たったひとつの違和感から、真実が百八十度ひっくりかえります。
そこまでの伏線の張り方やテーマ性もしっかりしており、見習いたい作品だと思います。
作者の才能を感じます。

短編ミステリを楽しみたいひとのために!
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第5回ABEMAトーナメント【2回戦:チーム斎藤VSチーム糸谷】 [将棋]

予選リーグの再戦となりました。

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/title/288-32

<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段、木村一基九段、佐々木勇気七段

<チーム糸谷>
 糸谷哲郎八段、黒沢怜生六段、西田拓也五段

両チームは予選で激突しています。
そのときはチーム斎藤が序盤3連勝しながらもその後5連敗して、5-3にてチーム糸谷が勝利しています。
西田五段が佐々木勇七段に連勝、黒沢六段が斎藤八段に連勝し、振り飛車軍団が猛威をふるった1日となりました。本日はその再戦となります。
第1局で優勢だった木村九段が二歩を犯す波乱のスタートとなります。
そこからチーム糸谷が4勝1敗とチーム斎藤を圧倒し、勝利まであと1歩に追い詰めます。
ところが第6局で、木村九段が黒沢六段相手に、敗勢の将棋を大逆転で勝利するとここからチーム斎藤の反撃が始まります。
佐々木勇七段がチーム糸谷の勝ち頭である西田五段を止めるなどして4連勝。
5-4でチーム斎藤の大逆転勝利となりました。
劣勢になっても簡単には負けない木村九段のフィッシャー特性の高さが光ります。
来週はチーム渡辺とチーム天彦です!

[トータル成績]
<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段 6-4
 木村一基九段  6-4
 佐々木勇気七段 5-5

<チーム糸谷>
 糸谷哲郎八段  3-4
 黒沢怜生六段  5-4
 西田拓也五段  6-3
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