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第2回ヒューリック杯白玲戦第1局(西山朋佳白玲VS里見香奈女流五冠) [将棋]

白玲戦として、初の防衛戦が始まります。

〔中継サイト〕
https://www.shogi.or.jp/match/hakurei/

ヒューリック杯は2020年度に新設された若い棋戦です。
初代白玲が決定したのが2021年、そして今年が始めての防衛戦になります。
優勝賞金が1500万円で、もちろん女流棋戦最高額。少し前、女流王座戦が新設されたとき当時の最高額となる優勝賞金500万円となったことで話題となりました。
これがあれよあれよと3倍です。
女流棋界の人気が伺われます。
清水市代、中井広恵といったレジェンドたちの活躍という下地があってこその興隆ですが、奨励会に挑戦して三段まで到達した西山白玲、里見女流五冠が登場し、実力も認められてこそだと思います。
女流棋界TOP2といえる二人の決戦は、どのような結果になるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/2/hakurei202208270101.html

ということで、将棋です。
両者の対戦はいつも相振り飛車になります。
とくに里見女流五冠が先手の場合は中飛車に構えて、そこから振りなおすのが定番ですが、本局もその流れになります。
その中で、里見女流五冠はいつも独創的な駒組を見せます。
本局でも西山白玲は自然な美濃囲いを選択したのに比べて、里見女流五冠は銀を二枚並べて、玉の位置も中途半端です。
里見女流五冠は攻めていきますが、無理気味で、評価値も後手に大きく振れます。
しかし、西山白玲が模様の良さをいかすべくじっくりとした手を重ねていく途中で里見女流五冠は我慢しながら後手陣の端に嫌味を付けます。
このあたりが実戦的な勝負術だと思います。
角を見捨てて端を突破した時点で、評価値も逆転し、攻めの先手優勢となります。
端から押していけばよいので、攻めも分かりやすいです。
先手は1分将棋になりましが、里見女流五冠は間違えませんでした。
127手までの逆転勝ちで、里見女流五冠が幸先の良い先勝をあげました。
西山白玲は惜しい将棋を落としてしまいました。

第2局は、9月3日(土)に京都府京都市中京区「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」で開催されます!
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