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第69回NHK将棋トーナメント決勝(深浦康市九段VS稲葉陽八段) [将棋]

お互いに初優勝を目指します。

〔主催者HP〕
https://www4.nhk.or.jp/shogi/

木村一基王位が46歳で初タイトルを獲得したときは、「おじさんの星」として大いに話題となりました。超早指しのabemaトーナメントでも若手をなぎ倒し、藤井聡太七段に敗れたものの1勝を挙げて、早指しでもまだまだ強いところを見せ付けました。
深浦康市九段はさらに年上の48歳で、NHKトーナメントでは初の決勝進出です。
すでにタイトル3期の経験はありますが、この年齢で早指し戦で優勝できたら、これも隠れた快挙だと思います。
稲葉八段はNHK杯戦こそ初の決勝ですが、銀河戦での優秀経験があり、早指しは得意だと思われます。
さあ、早指しが得意な若手相手に、古豪がどのような戦いで挑むでしょうか!

〔棋譜〕https://6shogi.com/69nhk15/
※公式HPの更新が翌々日のため、ロック将棋さんからお借りしました。

ということで、将棋です。
戦形は最近復活した矢倉になります。
後手急戦矢倉対策として、6六歩をつかずに争点を作らないのが新しい形です。
形勢が大きく動いたのは序盤でした。
先手深浦九段が思い切って飛車をぶつけます。
飛車を持ち合うのはお互いに怖い形かと思いますが、後手稲葉八段は気合負けしたのか、5三銀と上がり交換を自重します。
この瞬間に評価値が一気に先手有利に振れます。
深浦八段は謝った銀を狙って3七桂と跳ねます。
稲葉八段は反省したのかまた銀を戻しますが、銀が往復をしている間に先手の桂馬が4五まで跳ねて、急所に効いてきます。
ここまでくれば、難しい手はいりません。
先手は自然に攻め続け、それが筋に入っているので、後手稲葉八段としてもどうしよもうもありません。
最後は長手数ながら優しい詰み筋に入り、視聴者サービスか、初心者にもわかりやすい局面まで進めて、後手稲葉八段の投了となりました。

深浦九段は48歳で嬉しいNHK杯初優勝です。
おめでとうございます!
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