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第43期岡田美術館杯女流名人戦第5局(里見香奈女流名人VS上田初美女流三段) [将棋]

角番に立たされた里見香女流名人が、ついにフルセットに追いついての決着局です。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

女流名人戦の前のことですが、里見香奈女流名人には、空前絶後とも言える年度勝率9割の可能性がありました。
女流名人戦対局前で残り対局を1敗以内に抑えれば達成でしたが、女流名人戦で連敗し、勝率9割は遠くの夢となってしまいました。
勝率8割と9割の差はとてつもなく大きいです。
人間にはミスもあり、見落としもあるので、4勝1敗ならともかく、9勝1敗を継続するのは非常に難しいです。しかも里見女流名人はタイトル戦が主なので、最高の相手との対局が続くのですから。
里見女流名人にはぜひとも来年勝率9割を目指してほしいです。
シリーズ開始いきなり連敗して崖っぷちに立たされましたが、タイトル防衛まであと1つまでこぎ着けたのはさすがの底力です。
さあ、女流名人の防衛を果たすことができるでしょうか。いよいよ最終局です!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/43/joryumeijin201702220101.html

ということで将棋です。
防衛のかかる大一番で、里見女流名人が選んだのはエース戦法であるゴキゲン中飛車でした。後手番ならこれと決めていたのでしょう。
上田女流三段も当然予測していたと思われますので、すいすいと穴熊に篭ります。
戦端は中央で開かれました。
前例を離れるとそこからはお互いに決め手を与えない長い戦いとなります。
全般的に里見女流名人が押していましたが、上田女流三段の粘りの前に逆転を許してしまいます。
今度は里見女流名人が粘る番になりますが、上部に厚みを作り、上手く味方のスクラムの中に逃げ込みます。
これで上田女流三段は万事窮しました。
200手を超える熱戦は里見女流名人に軍配が上がり、自身の持つ女流名人連覇記録を更新する8連覇を達成しました。
里見女流名人おめでとうございます!
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