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第72期順位戦展望(開幕編・C1級~C2級) [将棋]

ここからは昨日の続きです。

【C1級】
なんといっても注目は内藤九段と並んで現役最年長の加藤一二三九段です。現在73歳。
前期はまさかの順位戦10連敗を喫しましたが、昨年度末から他棋戦で勝ち星が見られるようになり、復調の気配が漂います。
加藤九段の性格から考えて、引退規定にひっかかるまで指し続けると思います。
今期も残念なことに黒星スタートとなってしまいましたが、1年でも長く現役を続けられるように、ぜひとも降級を回避して欲しいです。
昇級候補はC2級を1年で突破した齋藤五段。さらには竜王戦で活躍し、最強戦での優勝経験もある菅井五段でしょうか。
この二人に電王戦に出場してすばらしい将棋を見せてくれた船江五段や、阿部健五段を含めた4人が昇級候補だと思います。
そして、いきなり組まれた菅井五段と阿部健五段の一戦は短時間で菅井五段の勝利。
昇級に向けて大きな1勝だと思います。


【C2級】
まず昇級候補から。
王位戦挑戦まであと一歩に迫った澤田五段が昇級候補筆頭。王位戦リーグで渡辺竜王を破った星が光ります。
その次が、史上5番目の若さ(16歳1ヶ月)でプロ入りした佐々木勇気五段。
プロ入り後はあとひとつという活躍でしたが、ここにきて本領を発揮してきました。この2名が昇級候補筆頭だと思います。
その次が永瀬五段と電王戦でプロ唯一の白星を挙げた阿部光瑠四段。
永瀬五段はなぜか順位戦と相性が悪く、今季も黒星スタートです。何かきっかけをつかめば一気に昇級を重ねられるだけの力を持っていると思うのですが、順位戦との相性の悪さは不思議なところです。
C2級のもうひとつの争いは、フリークラス転出を免れるかどうかの戦いです。
順位戦在籍者とフリークラスでは扱いが大きくことなります。フリークラスになると基本給もでませんし、規定の成績を10年以内に上げないと強制的に引退させられます。
そのような棋士の中で、意外な名前があります。
遠山雄亮五段です。昨年度は絶不調でしたが、それまで3年連続で6割以上の勝率を上げてきました。
順位戦でも2回次点があるのに、前期で2度目の降級点を取りフリークラス転出の危機にあります。
遠山五段の実力からすれば、フリークラスから再び順位戦に復帰することも十分可能とは思いますが、残ることが第一です。
初戦を白星で飾り、まずは一安心でしょうか。


今後も、おりをみて順位戦の話題を出していきたいと思います。

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