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第3回abemaTVトーナメント決勝(チーム渡辺VSチーム永瀬) [将棋]


大本命が決勝まで勝ち上がってきました。

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/title/288-23

ドラフト制による超早指しのチーム戦。
チーム結成時から本命視されていたのはチーム永瀬(永瀬拓矢二冠、藤井聡太二冠、増田康宏六段)でした。
チーム渡辺(渡辺明名人、近藤誠也七段、石井健太郎六段)はチーム名の通り所司一門で固めましたが、予選通過もギリギリで、渡辺名人も超早指しが得意とはいえません。
下馬評ではチーム永瀬が有利だと思われますが、このチーム永瀬も予選ではチーム広瀬に敗れています。
何があるのか分からないのが、フィッシャールールの怖さかもしれません

では対戦結果ですが、おどろきのチーム永瀬の5連勝です。

【チーム渡辺】 【チーム永瀬】
▲石井健太郎●-◯藤井 聡太△
△渡辺 明 ●-◯増田 康宏▲
▲近藤 誠也●-◯永瀬 拓矢△
△渡辺 明 ●-◯藤井 聡太▲
▲近藤 誠也●-◯永瀬 拓矢△

先鋒の藤井聡太が勝って勢いに乗り、増田六段が渡辺名人を撃破します。
この時点でチーム永瀬がかなり優位に立ちましたが、ここからさらに3連勝するとは思いませんでした。
前評判通りの強さを見せつけたチーム永瀬の優勝で幕を閉じました。
大好評だったので、また団体戦でトーナメント戦があるかもしれません。

チーム永瀬おめでとうございます!
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【公募情報】第19回内田康夫ミステリー文学賞 [公募情報]


内田康夫が亡くなられて2年になります。

〔主催者HP〕
http://www.city.kita.tokyo.jp/koho/kuse/koho/kiss/bungaku.html

元々は内田康夫氏が北区アンバサダーを務めていたことから創設された賞でした。
内田氏が亡くなられて存続がどうなるのかと心配していましたが、こうして続いていることに、感謝です。
北区役所を訪れたことはありませんが、墨田区役所にはちばてつや氏の大きな絵が飾られています。
東京24区には、そうした創作家たちを応援する土壌があるのかもしれません。また大賞受賞作は「Webジェイ・ノベル」に掲載されるだけでなく、舞台化も予定されています。
制限枚数は原稿用紙で40枚~80枚、応募締切は令和2年9月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編
テーマ :ミステリー
大  賞:賞金100万円
制限枚数:32行×40字で12.5枚~40枚(原稿用紙だと40枚~80枚)
応募締切:令和2年9月30日
応募方法:インターネット、郵送
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第61期王位戦第4局(木村一基王位VS藤井聡太棋聖)

藤井聡太棋聖が3連勝で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

最年少2冠の記録は羽生善治九段の21歳11か月で棋王・王座です。藤井棋聖が王位を獲得すると、もちろんこの記録を3年近くも塗り替えます。
羽生九段は最初のタイトルが竜王でしたが、翌年谷川浩司に奪取され、2冠を達成するのにデビューから約6年を費やしています。
タイトル挑戦まで組み合わせに恵まれたわけではなく、しかも棋聖は第一人者である渡辺明から奪取など、数字にでてこない記録の凄さが際立っていると思います。


〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/61/oui202008190101.html

木村王位は局前に考えてきた作戦があると語っていました。
その作戦は、もちろん得意戦法の相掛かりですが、飛車を2六ではなく2五と高飛車に構えます。
そここから早々に端攻めを敢行します。
いままでの3局は受けに回っていた木村王位ですが、後のない第4局では攻めます。
木村王位は後手の飛車を包囲しますが、藤井棋聖はその飛車を切り飛ばして攻勢にでます。
藤井棋聖の攻めは歩だけですが、木村王位の玉は裸に近いためか手が続きます。
手持ちに金駒がなく、有効な受けが難しい木村王位は最後に突撃します。
後手からしたら怖い攻撃のはずですが、藤井棋聖はしっかりと読み切っていました。
自玉の不詰みを読み切った藤井棋聖が木村王位の玉を確実追い詰め、80手までの勝利で怒涛の四連勝を飾りました。
これで最年少二冠と同時にタイトル2期により最年少八段記録を更新しました。とにかく強いです。
木村九段の失冠は残念ですが、今期も藤井戦を除けば6勝2敗と勝ちまくっているので、またタイトル戦に登場することを楽しみにしたいと思います。

藤井新王位おめでとうございます!
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【書評】田中克彦『エスペラント~異端の言語~』 [書評]

エスペラントとは、ザメンホフが中心になってまとめた人工言語です。


エスペラント―異端の言語 (岩波新書)

エスペラント―異端の言語 (岩波新書)

  • 作者: 田中 克彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: 新書



他国語を取得するのは大変に難しいことです。
文法やつづりには多数の例外があり、それらを全て記憶しなければなりません。
エスペラントはそうしたわずらわしさを取り去り、誰もが学びやすく、かつ中立的な言語として考案されました。
本書ではエスペラントの基本と、普及の歴史が、とくに日本におけるエスペラントの普及活動がつづられています。
日本の某宗教団体がエスペラントを熱心に普及していたことに驚きです。

エスペラントについて知りたいひとのために!
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第2期ヒューリック杯清麗戦第5局(里見香奈清麗VS上田初美女流四段) [将棋]

2勝2敗で迎えた最終局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

里見香奈と上田初美のタイトル戦は4回目です。
第39期女流名人戦では最終局までいったものの3勝2敗で里見女流名人の防衛。
第6期マイナビ杯では里見香奈が3連勝で里見女流四冠の奪取。
第43期女流名人戦では最終局までいったものの3勝2敗で里見女流名人の防衛です。
そして今回も最終局なので、タイトル戦4回中3回まで最終局に至っています。
伯仲するタイトル戦となるものの、最後に勝ち続けてきたのは里見香奈でした。対戦成績にはやや差があるので、ある意味では上田女流四段が健闘していると言えるかもしれません。
上田女流四段にとって、手にしたいのは「健闘」ではなくタイトルだと思います。
4回目の番勝負、3回目の最終局で上田初美は里見香奈という壁を超えることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/2/seirei202008180101.html

振り駒の結果、後手番になった里見清麗が選んだのはゴキゲン中飛車でした。
最近は超速に押されて苦戦中のイメージがありますが、大一番では指しなれた作戦をもちいたかったのかもしれません。
序盤の折衝がひと段落して、本格的な戦いは51手目から。
居飛車の上田女流四段が端を絡めて攻めていきます。64手目から後手も歩を使った攻めで反撃し、ペースを握ります。
角と銀2枚の交換となり里見清麗が駒得して優勢となりますが、上田女流四段も後手玉に嫌味を付けて楽をさせません。
100手を大きく超える熱戦となりましたが、最後はうまく挟撃体制を築いた里見清麗が逃げ切りました。
2連勝から2連敗と苦しみましたが、最後は里見清麗が辛うじて防衛を果たしました。
この両者のタイトル戦はいつも熱戦になります。

これで里見清麗が2連覇となりました。
上田女流四段はあと一歩のところでタイトルを逃しましたが、またひのき舞台に登場するのを楽しみに待ちたいと思います!
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第33期竜王戦挑戦者決定3番勝負第1局(羽生善治九段VS丸山忠久九段) [将棋]

羽生世代同士の挑戦者決定戦となりました。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

羽生善治九段はタイトル獲得数99期で、通算100期まであと1つです。
しかし年齢にはあがなえず、最後のタイトルである竜王を失陥してからはタイトル戦のひのき舞台に登場できていません。
今期の竜王戦ですが、羽生九段は組み合わせに恵まれました。
ここまで5連勝ですが、対戦相手に相性の悪い棋士はなく、渡辺明、永瀬拓矢、藤井聡太、木村一基といったタイトルホルダーはトーナメントの途中で敗れました。
若手タイトルホルダーの充実ぶりをみていると、今回がラストチャンスになるかもしれません。
丸山忠久九段とはタイトル戦で2度当たっており、番勝負という意味ではこれで3度目です。
一度目の1999年の王座戦では羽生王座に軍配が上がり、二度目の2002年の棋王戦では丸山忠久九段がリベンジして棋王を奪取しました。それ以来、18年ぶりの番勝負です。
さあ最高棋戦である竜王への挑戦権を争う大勝負。
先手をとるのはどちらの棋士でしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/33/ryuou202008170101.html

ということで、将棋です。
第1局の先手番は羽生九段。となると、後手番の丸山九段が選ぶのはもちろん一手損角換わりです。
序盤は丸山九段のテリトリーか、羽生九段がこまめに時間を使うのに対して、ノータイムでバシバシ進めます。
羽生九段は早繰り銀から全力で突っ張っていきます。
先手玉は薄くて神経を使うためか、持ち時間がみるみる減っていきます。
銀角交換の駒得に成功した羽生九段は持ち時間を割いてさらにアクセルを踏み込みますが、どうもこのあたりの判断に疑問があったようです。
最終盤は玉形の差がモロに出て、反撃に出た丸山九段が羽生玉を一気に寄せて76手までまずは先勝しました。
経験の差がでたような将棋だと思います。
第2局は8月25日に行われます!
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最近の日常【令和2年8月中旬】 [日常]

〔8月15日に思う〕
8月15日は敗戦の日です。
「終戦の日」と言われますが、ポツダム宣言を通告され、それを受け入れるという形での無条件降伏ですから、まぎれもなく敗戦です。
息子は歴史に興味があるためか、戦争についてきかれます。
ぼくの答えはいつも同じで「戦争は負けたらダメ」です。
負けてしまえば、いくら国際法があろうとも戦勝国が守るわけなどなく、北方領土が占領されようと、原爆を2発も落とされようと、敗戦国は文句を言えません。
でっち上げの罪を擦り付けられても、抗議のひとつも挙げられません。
それが悲しい現実です。
戦争を避けようと思っても、向こうから仕掛けてきたら戦わなくてはなりません。
いまの日本が自ら戦争を起こすことは考えられません。戦争が起こるとしたら攻められた場合だけです。
けど、攻められたら戦わなくてはなりません。戦えば負けることもあります。「終戦の日」というゴマカシの言葉が、「戦争は負けることもある」という現実を糊塗しているようで、ずっと気になっています。
戦前の日本は「負け方を知らなかった」ことが、無用に戦闘を長引かせ、被害を大きくしたといわれます。
いまの日本は「戦争をしないこと」だけに注力しすぎて「戦争を防ぎかた」「戦争の勝ちかた」「戦争が発生したときの終わらせかた」が議論から抜け落ちていると思います。
備えあれば憂いなしです。備えの前提は議論です。
日本を守るための議論すら許されないような言論空間は、そろそろ終わりにすべきではないかと思います。
敗戦の悲惨さを二度と体験しないためにも。

〔健康診断の話〕
会社で年1回の健康診断がありました。
ここ数年体重が微妙に増加傾向にありましたが、今年は一気に減少しました。
BMIだと19.7から18.4。「標準体重」から微妙に「痩せぎみ」までランクダウンです。
土日は筋トレをしようと腕立て背筋を真面目に続けてきたのが功を奏したのか、ちょっとだけ筋肉が付いたきがします。
その筋肉が基礎代謝を増やし、痩せたのかなとか勝手に思ったり。
まあ、最近食べられなくなったというのも大きいとは思いますが。
昼飯は100円のパン1個と野菜ジュースで十分だし。
うーん、良いことなのか、どうなのか。
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第78期名人戦第6局(豊島将之名人VS渡辺明二冠) [将棋]

豊島名人の3勝2敗で迎えた第6局です。

〔中継サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

最年長初名人獲得の記録は、米長邦雄の49歳です。その次が加藤一二三の42歳で、3番目は升田幸三の39歳です。
米長邦雄は何度も挑戦するも中原誠、谷川浩司に負け続け、加藤一二三の場合は前半は升田幸三と二上達也、後半は米長邦雄の活躍でなかなか名人挑戦までたどり着けませんでした。升田幸三は大名人の木村義雄と巨人の大山康晴だけでなく、絶頂期に戦争に取られるという不運もありました。
渡辺明は36歳なので、獲得したら記録しては4番目となります。
実力から言えば遅すぎるぐらいですが、渡辺明がA級入りしたときは羽生善治と森内俊之が名人を争っていた時代であり、なかなかその間に割ってはいることができませんでした。
森内俊之がフリークラスに転出し、羽生善治もタイトル戦線から遠ざかることで、ようやく名人挑戦にたどり着きました。
米長邦雄と加藤一二三と似ているといえば似ています。
次世代のヒーローである藤井聡太棋聖がひたひたと順位戦の階段を上がりつつあります。
チャンスを逃すと次があるかどうかわかりません。渡辺明ほどの棋士が名人経験が無いというのも寂しすぎます。
さあ、渡辺二冠はチャンスをつかみ取ることができるでしょうか!

〔棋譜〕※ロックショウギさんからお借りしました。
https://6shogi.com/78meijinsen6/

先手渡辺二冠の選択は矢倉でした。
名人戦だけでなく棋聖戦でも、渡辺二冠は先手番で矢倉を積極的に採用しています。
研究勝負となりがちな角換わり腰掛銀をさけけているのかもしれません。
後手豊島名人は急戦含みで駒組が進み、初日の午前中で駒がぶつかります。
お互いに攻めたり受けたりの複雑な押し引きが続きますが、二日目になり渡辺二冠の73手目、5三歩が好手だったようです。
不思議なたれ歩ですが取りづらく、ここから一気に攻め合いに突入します。
豊島名人は3一玉と受けの勝負手を放ちますが、渡辺二冠は緩むことなく飛車切りを念頭においた歩成りを決行します。
この踏み込みが勝因だったと思います。
受けが難しくなった豊島名人ですが、先手玉が不詰みと読みきりると、王手をかけることなく投了しました。いつもの豊島名人ならもう少し指していたと思いますが、心が折れたのかもしれません。
99手まで渡辺二冠が勝利し、これで4勝2敗と初の名人位を獲得しました。
豊島竜王はまたもタイトル防衛に失敗し、このままいくと強いのにタイトル防衛できないという珍記録が生まれそうです。
失陥に気落ちすることなく、叡王戦、竜王戦では奮闘してほしいと思います。

渡辺新名人おめでとうございます!
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【公募情報】第8回星新一賞 [公募情報]

テーマは理系的発想力です。

〔主催者HP〕
https://hoshiaward.nikkei.co.jp/

この賞では審査員だけでなく、中間審査員も公表されています。
その中間審査員が早々たるSF界の面々なので、「理系文学」とうたっていますが、実質的にはSFショートショートの賞だと思ってもよいかと思います。
過去受賞作はhontoで無料配布されています。
雰囲気をつかむためにも、ぜひともご一読をお勧めします。
制限文字数は10,000字、応募締切は令和2年9月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編
テーマ :理系的発想力
グランプリ:賞金100万円
制限文字数:10,000字以内
応募締切:令和2年9月30日
応募方法:インターネット
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【公募情報】第22回酒折連歌賞 [公募情報]

連歌を募集する珍しい公募です。

〔主催者HP〕
http://www.sakaorirenga.gr.jp/20hp/info2.html

酒折は連歌発祥の地だそうです。
日本には和歌、川柳、俳句など様々な短文文化がありますが、連歌とは問の歌に、答えの歌を返すという、双方向のやり取りで成り立ちます。まさにSNSのような文化です。
本公募でも、提示された問いの片歌一~五の中から一句を選び、答えの片歌を五・七・七でつくって応募する形式になります。
問の歌は以下の5つです。
一  はればれと一円玉は一グラムです
二  親ゆびと小ゆびひろげて距離をはかって
三  歩く意志なくても進む朝の雑踏
四  これだけは手放さないよあきらめないよ
五  北斎の富士の角度は三十八度
興味がわいた方は、ぜひとも応募してみてください!

<募集要項抜粋>
募集内容:連歌
テーマ :問の歌に返答(主催者HP参照)
大  賞:10万円
応募締切:令和2年9月30日
応募方法:ハガキ、メール、インターネット等
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