SSブログ

第78期名人戦第5局(豊島将之名人VS渡辺明二冠) [将棋]

豊島名人の2勝2敗で迎えた第5局です。

〔中継サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

豊島名人の最長連敗は6連敗です。
まだ四段のころで、糸谷哲郎五段、久保利明八段なども含まれていますが、アマチュアにも負けたりして、絶不調だったのかもしれません。
前回の名人戦第4局の負けで、豊島名人は5連敗となりました。
しかし、このうち4つはタイトル戦で、永瀬叡王に2敗、渡辺二冠に2敗とたまたま星が偏ったのかなという気がします。この間に持将棋も2つあります。
現に叡王戦第6局では見事に勝利し、連敗を5で止めました。
さあ豊島名人は、連敗した分だけ白星を取り戻すことができるでしょうか!

〔棋譜〕※ロックショウギさんからお借りしました。
https://6shogi.com/78meijinsen5/

ということで将棋ですが、後手渡辺二冠が角道を止めて飛車先の歩を伸ばしたので雁木かと思いきや、いきなり飛車を振って力戦になりました。
さらに右玉にするのかと思いきや、6八に上がった玉を豊島名人が攻めかかるとすぐに居玉に戻します。
何がなんでも力戦という執念を感じます。
局後のインタビューだと飛車を振るのは予定だったそうです。
しかし、玉形が薄く、豊島名人有利で1日目が終わります。
2日目に入り豊島名人が攻めかかりますが、急所の7七歩が入ったことで互角の戦いとなります。
勝負を分けたのは95手目でした。
飛車の王手に渡辺二冠は勝負手ぎみに7三玉と単騎の逃亡にかけますが、豊島名人が8一竜と玉の近くに成ったのが敗着となりました。
8二銀と受けられると手駒不足の豊島名人の攻めが急に細くなり、受け切られてしまいました。
ここは8六龍と受け重視の位置に成るしかなかったようです。

128手まで渡辺二冠が勝利し、初の名人位まであと1勝となりました。
注目の第6局は、8月14日、15日に関西将棋会館で行われます!

nice!(3)  コメント(47) 
共通テーマ:趣味・カルチャー