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第61期王位戦第4局(木村一基王位VS藤井聡太棋聖)

藤井聡太棋聖が3連勝で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

最年少2冠の記録は羽生善治九段の21歳11か月で棋王・王座です。藤井棋聖が王位を獲得すると、もちろんこの記録を3年近くも塗り替えます。
羽生九段は最初のタイトルが竜王でしたが、翌年谷川浩司に奪取され、2冠を達成するのにデビューから約6年を費やしています。
タイトル挑戦まで組み合わせに恵まれたわけではなく、しかも棋聖は第一人者である渡辺明から奪取など、数字にでてこない記録の凄さが際立っていると思います。


〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/61/oui202008190101.html

木村王位は局前に考えてきた作戦があると語っていました。
その作戦は、もちろん得意戦法の相掛かりですが、飛車を2六ではなく2五と高飛車に構えます。
そここから早々に端攻めを敢行します。
いままでの3局は受けに回っていた木村王位ですが、後のない第4局では攻めます。
木村王位は後手の飛車を包囲しますが、藤井棋聖はその飛車を切り飛ばして攻勢にでます。
藤井棋聖の攻めは歩だけですが、木村王位の玉は裸に近いためか手が続きます。
手持ちに金駒がなく、有効な受けが難しい木村王位は最後に突撃します。
後手からしたら怖い攻撃のはずですが、藤井棋聖はしっかりと読み切っていました。
自玉の不詰みを読み切った藤井棋聖が木村王位の玉を確実追い詰め、80手までの勝利で怒涛の四連勝を飾りました。
これで最年少二冠と同時にタイトル2期により最年少八段記録を更新しました。とにかく強いです。
木村九段の失冠は残念ですが、今期も藤井戦を除けば6勝2敗と勝ちまくっているので、またタイトル戦に登場することを楽しみにしたいと思います。

藤井新王位おめでとうございます!
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