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第5期叡王戦第6局(永瀬拓矢叡王VS豊島将之竜王・名人) [将棋]

永瀬叡王の2勝1敗2持で迎えた第6局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

タイトル戦において、千日手と持将棋は扱いが異なります。
千日手は無効となり指しなおしですが、持将棋は引き分け扱いとなり、次の局へと移行します。
第3局で千日手になった場合は、次も第3局。持将棋になった場合は第3局は引き分けとして第4局になります。
叡王戦も第2局、第3局と持将棋がありましたが、引き分け扱いのため第6局まで進んでいます。
七番勝負のタイトル戦における勝利条件は、先に4勝を挙げることです。
永瀬叡王が第6局、第7局と連勝すればそのままタイトル戦は終了しますが、星を分けると第8局、第9局がありえます。
その場合、持ち時間はどうなるのか気になりますが、やはり持将棋の対局における持ち時間が使われるのでしょう。
すると、場合によっては決着局が持ち時間1時間ということもありうるかもしれません。
主催者の判断が気になります。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202008010101.html

ということで、将棋です。
戦型は横歩取りになります。
一時は絶滅寸前まで減りましたが、最近は特定の棋士が受けて立つ印象です。
その特定の棋士のひとりである永瀬叡王が豊島竜王名人の横歩取りを受けて立ちますが、序盤は失敗したようで先手の模様良しです。
ところが中盤の入口で豊島竜王名人のうっかりがあり、飛銀と桂香交換と永瀬叡王が大きく駒得します。
粘りに入る豊島竜王名人に対して、このまま永瀬叡王が押し切れるかどうかですが、持ち時間が3時間のため終盤の入り口でもう秒読みです。
そして、続けて豊島竜王名人も秒読みです。
決定的な差がついていない局面で両者秒読みなので、もはや指運の勝負です。
その秒読みのなかで、角をどれだけ放して打つかというわずかな差で、永瀬叡王のの敗着がでてしまいました。
とはいえ、結果論的な話です。
豊島竜王名人の粘りが功を奏して、139手まで見事な逆転勝ちです。

第7局は8月10日(月・祝)に東京都渋谷区「東京・将棋会館」で行われます!
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