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第2期ヒューリック杯清麗戦第5局(里見香奈清麗VS上田初美女流四段) [将棋]

2勝2敗で迎えた最終局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

里見香奈と上田初美のタイトル戦は4回目です。
第39期女流名人戦では最終局までいったものの3勝2敗で里見女流名人の防衛。
第6期マイナビ杯では里見香奈が3連勝で里見女流四冠の奪取。
第43期女流名人戦では最終局までいったものの3勝2敗で里見女流名人の防衛です。
そして今回も最終局なので、タイトル戦4回中3回まで最終局に至っています。
伯仲するタイトル戦となるものの、最後に勝ち続けてきたのは里見香奈でした。対戦成績にはやや差があるので、ある意味では上田女流四段が健闘していると言えるかもしれません。
上田女流四段にとって、手にしたいのは「健闘」ではなくタイトルだと思います。
4回目の番勝負、3回目の最終局で上田初美は里見香奈という壁を超えることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/2/seirei202008180101.html

振り駒の結果、後手番になった里見清麗が選んだのはゴキゲン中飛車でした。
最近は超速に押されて苦戦中のイメージがありますが、大一番では指しなれた作戦をもちいたかったのかもしれません。
序盤の折衝がひと段落して、本格的な戦いは51手目から。
居飛車の上田女流四段が端を絡めて攻めていきます。64手目から後手も歩を使った攻めで反撃し、ペースを握ります。
角と銀2枚の交換となり里見清麗が駒得して優勢となりますが、上田女流四段も後手玉に嫌味を付けて楽をさせません。
100手を大きく超える熱戦となりましたが、最後はうまく挟撃体制を築いた里見清麗が逃げ切りました。
2連勝から2連敗と苦しみましたが、最後は里見清麗が辛うじて防衛を果たしました。
この両者のタイトル戦はいつも熱戦になります。

これで里見清麗が2連覇となりました。
上田女流四段はあと一歩のところでタイトルを逃しましたが、またひのき舞台に登場するのを楽しみに待ちたいと思います!
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