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第33期竜王戦第2局(豊島将之竜王VS羽生善治九段) [将棋]

豊島竜王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

豊島竜王は、ある意味で、「持っている男」だと思います。
電王戦ではYSSに完勝して名を挙げましたが、2年前の王位戦で木村九段にまさかの敗退を喫し、涙の最年長初タイトルの記録を許してしまいました。
abemaTVトーナメントでは圧倒的に有利な状況から最後の大将戦までもつれ込み、三浦九段に敗れて本選出場を逃しました。
そして、名人戦では渡辺明に敗れて、悲願の名人奪取を許しています。
どちらかというと、負けた将棋に注目の集まる棋士だと思います。
負けて当然の相手に負けても注目されることはありませんので、負けて注目を浴びるということは、それだけ周囲から強いと認められている証拠です。
とはいえ、豊島竜王は勝って注目を浴びた方が良いに決まっています。
さあ、豊島竜王は勝つことで注目を浴びることはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/33/ryuou202010220101.html

ということで、将棋です。
先手は豊島竜王で、角換わりへと進みます。
序盤に羽生九段が細かい工夫を見せますが、48手目の2二玉が驚きです。
すかさず割りうちの銀を打たれて損のように見えますが、これでバランスが取れているのだから驚きです。
二日目に入り、後手羽生九段が攻めます。豊島竜王は攻め合いではなく、拠点に露骨に打ち込んで後手玉を薄くしてから歩を払うという曲線的な手順で受けに回りますが、後手玉に嫌味がなくなり、羽生九段が一方的に攻める展開となります。
そして、76手目の8九銀が「玉は下段に落とせ」の手筋通りの一着でした。
タダの銀ですが、取ると詰めろ飛車取りが掛るため取れません。
豊島竜王は顔面受けでしのぎにかかりますが、羽生九段の寄せが的確でがんじがらめになります。
受けが無くなった豊島竜王は最後に王手をかけ、冷静に防がれたところで駒を投じました。
96手まで羽生九段が勝ち、これで1勝1敗となりました。

第3局は、11月7、8日に、京都府京都市総本山仁和寺で行われます!
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