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第32期竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第3局(豊島将之名人VS木村一基九段) [将棋]

豊島名人の1勝1敗で迎えた第3局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

竜王戦挑戦者決定3番勝負と王位戦7番勝負と合わせて10番勝負と呼ばれていました。
タイトル戦で有名なのが2005年の羽生善治・佐藤康光で、棋聖戦五番勝負、王位戦七番勝負、王座戦五番と連続してあたり、17番勝負と呼ばれました。
また、中原誠、加藤一二三のによる第40期の名人戦はフルセットに持将棋1回、千日手指し直しが2回あり、俗に「十番勝負」と呼ばています。
指し盛りの若い名人と、四十代後半のおじさんとの対戦ですから、豊島名人が圧倒するかと思いきや、ここまで木村九段から見て竜王戦1勝1敗、王位戦○勝○負と互角の勝負を演じています。
いまだにタイトル0期の木村九段ですが、さあ8度目のタイトル挑戦はなるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/32/ryuou201909050101.html

ということで将棋です。
振り駒の結果、先手を引き当てたのは豊島名人、となれば大事な一局で選択するのは角換わりです。
豊島名人の代名詞ともいえる戦法です。
よくある形から、豊島名人は手持ちも角をあえて受けに手放します。
ここからは未知の局面で、お互いの構想力が問われます。
十分に玉を固めてから攻めに入ったのは木村九段。なんと角を捨てて飛車を成り込む順に飛び込みますが、結果からすると暴発だったようです。
その角を9七に打たれて竜を隅に追いやられると、そこから豊島名人の猛攻が始まります。
先手の玉形は弱く何かあってもおかしくありませんでしたが、豊島名人は読みきっていました。
最後まで木村九段に逆転のチャンスを与えず、115手まで押し切りました。
これで2勝1敗となり、豊島名人が広瀬竜王への挑戦権獲得です。
あと一歩のところまで奮闘した木村九段、残念でした。

第32期竜王戦第1局は、10月11、12日に東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で行われます。

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