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第3回電王戦出場棋士決定 [将棋]

記事のタイミングがずれてしまいましたが、第3回電王戦の出場棋士が決まりました。

【第3回電王戦】
http://ex.nicovideo.jp/denou/

片山理事がブログで「今度こそは勝つつもりで、かつ話題性も十分なメンバーを人選したつもりです」とあるように、日本将棋連盟の本気度を感じます。

メンバー構成は枠によって決めているように思います。
この枠は勝手な推測ですが、第2回と第3回を並べると、こんな感じ。

第1局 若手枠:阿部光瑠四段 → 菅井竜也五段
第2局 話題枠:佐藤慎一四段 → 佐藤紳哉六段
第3局 中堅実力者枠:船江航平五段 → 豊島将之七段
第4局 ベテラン枠:塚田泰明九段 → 森下卓九段
第5局 A級枠:三浦弘行九段 → 屋敷伸之九段

見れば見るほどすごいメンバーです。
全体的に強化されている印象です。

屋敷伸之九段はタイトルこそ少ないですが、その実力はA級でも上位と思っています。電王戦PVでは競艇ばかり強調されていましたが、近年また将棋に打ち込むようになり、若き日の才能を取り戻しつつあるそうです。
三浦弘行九段は、どちらかというと、アナログ系のイメージがあるので、電王戦の性格を考えると、屋敷九段の方が向いていると思います。

最大の注目は中堅実力枠です。
豊島将之七段はまだ二十代で、順位戦こそB1ですが、実力でいえばまさに将棋界の真のTOPクラスで、谷川会長は豊島七段のことを「名人にならないと困る棋士」と評価していました。それほどの実力者です。
正直なところ、豊島七段にオファーを出したこと自体に驚きました。人間側が最低でも1勝というゴールキーパーの役目を期待されていると思いますが、負けたときの衝撃もまた大きなものがあります。
5局中最大の大勝負です。

菅井達也五段も豊島七段と同じく二十台で、早指し・振り飛車党の天才肌です。超一流との対戦では苦戦していますが、並みの棋士ならばったばったと切り倒す。そんなイメージ。
第2回で人間側唯一の勝利を挙げたのは若手枠の阿部光瑠四段ですが「コンピューター戦は対人間とは別のゲームです」と割り切り、勝利を導きました。
実績では阿部四段を上回っていますが、菅井五段もそこまで割り切れるかどうかだと思います。

さて、いまいち話題枠に近い扱いになりつつあるベテラン枠ですが、森下九段を持ってきたのはかなりの妙手だと思います。
プロ棋士がコンピューターの実力にまだ懐疑的だった第1回電王戦の前に、故米長名誉棋聖の自宅にコンピューターと対戦し、その実力に驚いたということが故米長名誉棋聖のブログに書かれていました。
インタビューでもコンピューターの実力を高く評価していることが伺われます。
森下九段は研究家で知られていますので、謙虚な気持ちでコンピューターの癖を研究すれば、6二玉のような驚きの初手が飛び出すかもしれません。

さて、話題枠ですが、佐藤紳哉六段は、本人の強いプッシュのようです。
周囲からは完全にネタと思われていますが、これで惨敗すると非難されるのが目に見えていますので、本気度は一番かもしれません。
電王戦出場を期に、またブログを再開してくれないかあ。

ちなみに、某サイトで計算されている電王戦出場棋士発表時点でのレーティング順位はこんな感じ。
レーティングはひとつの目安ですが、前回出場棋士と比べると全体的に上昇しています。

 5位 豊島七段
12位 屋敷九段
18位 菅井五段
53位 森下九段
72位 佐藤六段

※記事時点ではまた変動しています。


今回は人間側有利にルール改正がなされたので、豊島七段が敗れると本当にまずいです。
楽しみ半分、怖さ半分といったところでしょうか。

第3回電王戦は、来年3月~4月開催です!
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