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第45期霧島酒造杯女流王将戦挑戦者決定戦(香川愛生女流四段VS渡部愛女流三段) [将棋]

久しぶりの4強以外同士での挑戦者決定戦です。

〔中継サイト〕
https://www.igoshogi.net/shogi/Loushou_info/

第44期女流王将は西山朋佳です。
里見香奈女流五冠は小高左季子女流初段に、加藤桃子女流四段は渡部愛女流三段に、伊藤沙恵女流四段は加藤桃子女流四段に敗れています。
渡部愛女流三段が加藤桃子女流四段を破った星が光ります。
二人ともタイトル挑戦のチャンスだと思っているはずです。
お互いに名前に”愛”がある”愛”のある対決です。ちなみに読み方は香川女流四団が”まなお”で渡部女流三段が”まな”なので、”まな”対決でもあります。
さあ、どちらの”愛””まな”が勝利したでしょうか!

〔棋譜〕
https://www.youtube.com/watch?v=g8u0rQaydwU

ということで将棋です。
本局は囲碁将棋チャンネル公式Youtubeが無料公開しています。
居飛車党の渡部女流三段が居飛車穴熊に構えると、後手香川女流四段は四間飛車に美濃囲いで対抗します。
中盤から先手が一方的に攻める展開となり、後手が勝つには先手の攻めを切らすしかありません。
先手好調ですが、1手で逆転するのが将棋です。
素直に6二銀と打ち込めば優勢だったようですが、7二銀と慎重に控えたことで、後手に5一金の交わす受けを与えてしまいました。
その後も渡部女流三段は後手玉に嫌味を続けますが、完全に切れ模様になります。
けど、なかなか投了はしません。
評価値が1:99のまま指し続け、嫌味も付けられくなった136手で渡部女流三段の投了となりました。
第38期王将戦以来のタイトル挑戦です。

タイトル戦はおそらく10月だと思いますが、いまから楽しみです!
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【映画】プライベート・ライアン [映画評]

冒頭のノルマンディ上陸作戦のシーンが絶品です。


プライベート・ライアン [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



1998年公開。アカデミー賞11部門ノミネート、5部門受賞の金字塔を打ち立てました。
主人公はミラー大尉で、演じるのはトム・ハンクスです。
映画はノルマンディ上陸作戦から始まります。
ドイツ軍が待ち構えているビーチに突撃するアメリカ兵。ミラー大尉率いる中隊も大きな犠牲を出しながら、なんとか突破口を開き、橋頭保を作ることに成功します。
そのあとでミラー大尉に下された指令は、ライアン二等兵を本国に帰還させるために敵中突破を図ること。
ライアンは4兄弟でしたが、兄3人がほぼ同時期に戦死したため、末弟のジェームスライアンが本国送還することになりました。
ただし、ライアン二等兵は空てい部隊で、戦場にばらまかれたため所在不明です。
ミラー大尉の中隊は少数精鋭で敵中を捜索に歩きますが、隊員は1人を救うために多数犠牲になるこの指令に納得できず、不協和音が巻き起こります。
そして、ぽつぽつと仲間が戦死します。
なんとかライアン二等兵を発見しますが、そこは激戦地で、戦略上も重要地点でした。
ライアン二等兵は戦略拠点である橋の確保のため、仲間と残ると主張します。
そしてミラー大尉たちも寡兵と貧弱な武器で、ドイツ軍に立ち向かうことになります。
というのがザックリとしたストーリーです。
とにかく戦闘シーンがリアルで、圧巻でした。
肉が飛び散るスプラッター的な表現も多く、苦手なひとは苦手かもしれせんが、臨場感が半端ないです。
テーマとしては戦争になるかと思いますが、リアルな戦場を映すことで、逆説的に命の大切さを訴えたかったのかなと思います。
極限状態における人間性もリアルかと思います。
アバムという兵士がいます。気弱でまじめな性格なのですが、味方からの弾の補給を求める声にこたえることができず、仲間を見殺しにしてしまいます。
形勢が逆転して彼らを捕虜にしますが、味方を見逃したことを知っている敵兵士を選んで撃ち殺します。いままで捕虜殺害に反対していたのにも関わらずです。人間を考える上で、象徴的なシーンだと思います。
脚本も巧みです。
隊員たちがミラー大尉の出身地について賭けをしているとこと、ミラー大尉の手の震え、といった細部についても、伏線としてきっちり回収されています。
製作費7000万ドルに対して興行成績4億8千万ドルのヒット作です。

映画史に残る戦争映画を堪能したいひとのために!
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第3期ヒューリック杯白玲戦第2局(里見香奈白玲VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

里見白玲の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/

いま女流タイトルは里見白玲と西山女流三冠で分け合っています。

・白玲   里見香奈
・清麗   里見香奈
・マイナビ 西山朋佳
・女流王座 里見香奈
・女流名人 西山朋佳
・女流王位 里見香奈
・女流王将 西山朋佳
・倉敷藤花 里見香奈

タイトル数のさることながら、序列1位と2位の白玲と清麗を里見香奈が保持しているのが大きく、二強時代ではありますが、里見時代とも言えそうです。
今年度の里見白玲は勝率7割近いとはいえ、取りこぼしが目立ちます。それでも女流王位、清麗と防衛を果たしているところは強さを感じます。
さあ今年度防衛戦第3弾となる白玲戦ですが、第1局に続いて連勝といけたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202309090101.html

ということで将棋です。
先手は里見白玲です。西山女流三冠の向い飛車に、里見白玲は愛用している中飛車にしてから居飛車に振りなおす独特の作戦を採用します。
普通に考えると手損ですが、2筋逆襲を狙えるので、感覚としては向い飛車なのかもしれません。
盤面右側で戦いが始まりますが、玉の堅さは後手が上回っているので、先手は前線に繰り出した金で上手く抑え込まないと悪くなりそうです。
実戦的に先手勝ちにくいのかなと思ってみていました。
盤面も後手有利で進んでいたと思いますが、里見白玲は端を絡めて局面を複雑化し、いつしか逆転します。
お互いに持ち時間を使い切り、西山女流三冠は116手目から1分将棋。里見白玲は123手目から1分将棋です。
攻めと受けの両方を考えなくてはならない局面なので、もう指運勝負です。
最後の最後は中段に抜け出した里見玉を西山女流三冠が打ち取り、154手までの熱戦に終止符が打たれました。
これで1勝1敗のタイです。

白玲戦第3局は、9月16日(土)に石川県金沢市「ホテル日航金沢」で行われます!
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【書評】小畑健『DEATH NOTE』 [書評]

名前を書いた人間を死なせることができるデスノートをめぐる頭脳戦です。


DEATH NOTE コミック 全12巻完結+13巻セット (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE コミック 全12巻完結+13巻セット (ジャンプ・コミックス)

  • 作者: 小畑 健
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/10/13
  • メディア: コミック



主人公は夜神月(ライト)。彼がノートを拾い、世の中をよくするためにノートを使ってキラを名乗って殺人を繰り返します。
それを阻止するべく動き出したのが、Lです。
彼との頭脳戦が繰り広げられますが、最後にはLは破れ、死神によって死を与えられてしまいます。
そこまでが第1部。
その後、Lの跡を継いだニアとメロがキラを追い詰めていきます。
お互いに騙しあいの駆け引きのすえに、最後はニアが勝利し、ライトはデスノートによって葬り去られます。
頭脳戦だけあってかなりセリフが多く、少し難渋しました。
けど、絵もきれいですし、デスノートのルールを使っての頭脳戦は、最後の最後までお互いが勝ちと信じて突き進んでいくところとか、十分に楽しむことができました。

激しい頭脳戦を楽しみたいひとのために!
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