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【映画】プライベート・ライアン [映画評]

冒頭のノルマンディ上陸作戦のシーンが絶品です。


プライベート・ライアン [Blu-ray]

プライベート・ライアン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



1998年公開。アカデミー賞11部門ノミネート、5部門受賞の金字塔を打ち立てました。
主人公はミラー大尉で、演じるのはトム・ハンクスです。
映画はノルマンディ上陸作戦から始まります。
ドイツ軍が待ち構えているビーチに突撃するアメリカ兵。ミラー大尉率いる中隊も大きな犠牲を出しながら、なんとか突破口を開き、橋頭保を作ることに成功します。
そのあとでミラー大尉に下された指令は、ライアン二等兵を本国に帰還させるために敵中突破を図ること。
ライアンは4兄弟でしたが、兄3人がほぼ同時期に戦死したため、末弟のジェームスライアンが本国送還することになりました。
ただし、ライアン二等兵は空てい部隊で、戦場にばらまかれたため所在不明です。
ミラー大尉の中隊は少数精鋭で敵中を捜索に歩きますが、隊員は1人を救うために多数犠牲になるこの指令に納得できず、不協和音が巻き起こります。
そして、ぽつぽつと仲間が戦死します。
なんとかライアン二等兵を発見しますが、そこは激戦地で、戦略上も重要地点でした。
ライアン二等兵は戦略拠点である橋の確保のため、仲間と残ると主張します。
そしてミラー大尉たちも寡兵と貧弱な武器で、ドイツ軍に立ち向かうことになります。
というのがザックリとしたストーリーです。
とにかく戦闘シーンがリアルで、圧巻でした。
肉が飛び散るスプラッター的な表現も多く、苦手なひとは苦手かもしれせんが、臨場感が半端ないです。
テーマとしては戦争になるかと思いますが、リアルな戦場を映すことで、逆説的に命の大切さを訴えたかったのかなと思います。
極限状態における人間性もリアルかと思います。
アバムという兵士がいます。気弱でまじめな性格なのですが、味方からの弾の補給を求める声にこたえることができず、仲間を見殺しにしてしまいます。
形勢が逆転して彼らを捕虜にしますが、味方を見逃したことを知っている敵兵士を選んで撃ち殺します。いままで捕虜殺害に反対していたのにも関わらずです。人間を考える上で、象徴的なシーンだと思います。
脚本も巧みです。
隊員たちがミラー大尉の出身地について賭けをしているとこと、ミラー大尉の手の震え、といった細部についても、伏線としてきっちり回収されています。
製作費7000万ドルに対して興行成績4億8千万ドルのヒット作です。

映画史に残る戦争映画を堪能したいひとのために!
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