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第3期ヒューリック杯白玲戦第3局(里見香奈白玲VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

里見白玲の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/

ヒューリックは都心部を中心とする不動産会社ですが、毎年順調に営業利益を伸ばしています。
2018年には755億だった利益が2022年には1261億まで伸びました。
棋界最高峰の竜王戦を主催しているのは読売新聞ですが、wikiによると読売新聞グループ全体で営業利益は55億だそうです。
その差は圧倒的です。
ヒューリックは企業として様々な社会貢献活動を行っており、タイトル戦の主催だけでなく、パラバトミントン連盟への支援、がん遺児や小児がん患者とその家族への支援、夏祭りの開催、お神輿の寄贈など多岐に渡っています。
項目を見ただけで、社会貢献に積極的な姿勢が見られます。
これからも主催を続けていただけるよう、日本将棋連盟として努力してほしいと思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202309160101.html

ということで、将棋です。
先手は西山女流三冠。いつものように相振り飛車となりますが、定跡が整備されていないだけに、毎回、力戦形のようになります。
本局はお互いに居玉のまま小競り合いが始まりますが、28手目の後手5五歩が少し変調だったようです。
先手の横の飛車筋が通ったので、すっと伸ばした歩が効果的でした。
お互いに居玉ですが、本格的な殴り合いになると、後手玉の守備駒が金2枚に対して、先手玉は金銀4枚に囲まれています。
以降は武骨に西山女流三冠が攻めて、61手、持ち時間も1時間44分を残す快勝です。

第4局は9月30日(土)、 奈良県奈良市「ふふ奈良・瑜伽山園地 茶室:䕪庵」で行われます!
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【映画】インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 [映画評]

父親役のショーンコネリーとの掛け合いが絶品です。


インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: Blu-ray



前作の評価がいまいちだったので当初の予定通り3部作として終了させることとなりました(その後、19年後に復活)。
ストーリーは少年時代のインディのエピソードから始まります。
少年時代のインディーを演じるのはリバーフェニックスです。
盗掘された十字架を博物館に寄贈するために盗むのですが、結局は奪い返されます。それを大人になったインディが取り戻すところまでがプロローグです。
同じ小道具を使うことでシーンの切り替えをスムーズに見せるテクニックが使われています。
同じテクニックは火事のシーンでも見られます。
それから博物館の大口支援者であるドノバンから、キリストの血を受けた聖杯の捜索を依頼されます。
聖杯はインディの父が専門であると断りますが、すでに父には依頼済みで、父が行方不明になったと聞いてドノバンの依頼を引き受けます。
少年時代のシーンでアクションはありますが、ここから20分ぐらいはのんびりとした展開が続きます。
映画は30分を過ぎたところからアクションが続くようになります。
捜索を開始するインディですが、何者かに襲われます。彼らは聖杯の秘密を守る騎士団で、秘密を暴こうとするインディを襲います。
なんとか脱出しますが、聖杯はナチスも追っています。
しかもヒロイン役の女性が実はナチスの協力者で、父の研究成果が詰まった手帳をあっさり奪われます。
父と一緒に捕まったインディたちはナチスから脱出しますが、神殿で捕まり、インディは聖杯を取りに行くよう強制されます。
というのがザックリストーリーです。
前作と比べると残虐なシーンは大幅に減っています。前作の批判が堪えたのかもしれません。
父であるコネリーがボケ役(前作のウィリーの立場)で、インディに協力しつつも逆に次々と危機を招いてしまいます。
シリーズの特徴であるユーモアも満載で、ライターを落として火事になるシーン、回る壁のシーン、飛行機で尾翼を撃ち抜いてしまうシーンなど、ボケつつインディたちが危機に陥るのがポイント高いです。
最後は神の言葉に従って運命を切り開くのですが、谷間に足を踏み出すシーンは非常に印象深いです。
ラストシーンは、裏切ったヒロインが聖杯を最後まで求めようとして命を落とすのに対して、インディは聖杯を諦めて父の両手をがっしり握ります。
ヒロインが誤った選択して、インディが正しい選択をした。分かりやすいテーマの提示のしかただと思います。
三部作で一番ファミリー向けだと思います。
製作費48百万ドルと前作から20百万ドルもアップしましたが、興行収入も3億3千万ドルから4億7千万ドルと大幅アップした大成功作となりました。
アカデミー賞3部門ノミネートで1部門受賞です。
名優ショーンコネリーが「生涯一番好きな役」と述べたほどの映画です。

スティーブンスピルバーグの傑作映画を堪能したいひとのために!
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【書評】有澤玲『秘密結社の事典~暗殺教団からフリーメイソンまで~』 [書評]

秘密結社の事典とありますが、実質的にはフリーメイソン事典です。


秘密結社の事典―暗殺教団からフリーメイソンまで

秘密結社の事典―暗殺教団からフリーメイソンまで

  • 作者: 有沢 玲
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2020/10/21
  • メディア: 単行本



事典とあるだけあって、フリーメイソンに関する用語や人物がアイウエオ順に並んでいます。
非常な労作ではありますが、内容は事実関係だけでなく著者の意見も多く含まれているため、注意を要します。
それにしても様々な分派ができて、多くの儀式が生まれたんだなと思います。
伝説の記述と一致する傷を持つミイラが発掘されたことには驚きです。
(もっとも、それが伝説が事実であったことの証明にはなりませんが)

フリーメイソン用語をしりたい人のために!
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