【映画】グーニーズ [映画評]
1985年のファミリー向け冒険映画で、安心して楽しめる名作です。
映画は悪役の脱獄から始まります。
フラッテリー兄は自殺と見せかけて看守を騙し、留置所の外で待ち構えていたフラッテリー弟とボスの母の3人で逃亡します。
主人公は小学生ぐらいの少年マイキーです。近所の悪童とグーニーズを結成していますが、周辺にゴルフ場開発の話が持ち上がり、明日になればみんな立ち退きを余儀なくされ、バラバラになってしまいます。
グーニーズたちはマイキーの屋根裏部屋にあった大海賊片目のウィリーの宝の地図を見つけて、家族を救うために冒険に出ます。
地図を読み解くと宝の位置は海岸沿いのレストランになるのですが、そこはフラッテリー一家の隠れ家だった。
という感じのストーリーです。
脱獄シーンの次でグーニーズたちが騒ぎ、そこでキャラと設定の説明がなされます。
30分を超えたあたりで冒険に入り、冒頭のフラッテリー一家のラインと合体します。
冒険に入ってからは、次から次へと片目のウィリーの仕掛けが登場します。また、ユーモアも挟まれています。
このあたり、インディ・ジョーンズのノリです。いかにも製作総指揮スティーブンスピルバーグという感じがします。
敵のフラッテリー一家も少し抜けたところがあり、強敵というのとは少し違います。
ミッドポイントは願いの泉です。
脱出口を探すグーニーズたちですが、願いの泉は地上に繋がっており、そこから脱出できます。地上で待つのは、ヒロインを狙うプレイボーイです。
けど、グーニーズたちは家族を救うため、冒険を続ける決断をします。ここで冒険の意味が変わり、興味本位の成り行きで先へ進む立場から、自らの意思で冒険をすることとなります。仲間たちの意思が統一され、結束が固くなります。
少年少女たちは、困難を自ら突破することで絆が深めていくという成長を見せてくれます。
明日までに宝物を見つけないと立ち退きを避けられないという大きなタイムリミットに加えて、ボヤボヤしている後ろからフラッテリー一家が迫ってくるという二重のタイムリミットが仕掛けられています。
フラッテリー一家の末弟のスロースは知的障害があり、怪物のような顔をしています。その風貌を嫌われたのか、一家によって手錠をかけられて監禁されています。
しかし、その心は優しく、最後はグーニーズたちの味方になります。どんでん返しというレベルではありませんが、彼がいることでグーニーズたちは助かります。
インパクトのあるキャラクターです。
ラストシーンも多少やりすぎ感もありますが、鮮やかです。
子供のころにみた映画ですが、基本的に残虐シーンはなく(ドクロは多数ですが)、家族で安心して見られる佳作だと思います。
シンディ・ローパーの主題歌もヒットし、ファミコンのゲームにもなりました。
いかにも1980年代という感じの映画です。
安心印の冒険活劇を楽しみたいひとために!
映画は悪役の脱獄から始まります。
フラッテリー兄は自殺と見せかけて看守を騙し、留置所の外で待ち構えていたフラッテリー弟とボスの母の3人で逃亡します。
主人公は小学生ぐらいの少年マイキーです。近所の悪童とグーニーズを結成していますが、周辺にゴルフ場開発の話が持ち上がり、明日になればみんな立ち退きを余儀なくされ、バラバラになってしまいます。
グーニーズたちはマイキーの屋根裏部屋にあった大海賊片目のウィリーの宝の地図を見つけて、家族を救うために冒険に出ます。
地図を読み解くと宝の位置は海岸沿いのレストランになるのですが、そこはフラッテリー一家の隠れ家だった。
という感じのストーリーです。
脱獄シーンの次でグーニーズたちが騒ぎ、そこでキャラと設定の説明がなされます。
30分を超えたあたりで冒険に入り、冒頭のフラッテリー一家のラインと合体します。
冒険に入ってからは、次から次へと片目のウィリーの仕掛けが登場します。また、ユーモアも挟まれています。
このあたり、インディ・ジョーンズのノリです。いかにも製作総指揮スティーブンスピルバーグという感じがします。
敵のフラッテリー一家も少し抜けたところがあり、強敵というのとは少し違います。
ミッドポイントは願いの泉です。
脱出口を探すグーニーズたちですが、願いの泉は地上に繋がっており、そこから脱出できます。地上で待つのは、ヒロインを狙うプレイボーイです。
けど、グーニーズたちは家族を救うため、冒険を続ける決断をします。ここで冒険の意味が変わり、興味本位の成り行きで先へ進む立場から、自らの意思で冒険をすることとなります。仲間たちの意思が統一され、結束が固くなります。
少年少女たちは、困難を自ら突破することで絆が深めていくという成長を見せてくれます。
明日までに宝物を見つけないと立ち退きを避けられないという大きなタイムリミットに加えて、ボヤボヤしている後ろからフラッテリー一家が迫ってくるという二重のタイムリミットが仕掛けられています。
フラッテリー一家の末弟のスロースは知的障害があり、怪物のような顔をしています。その風貌を嫌われたのか、一家によって手錠をかけられて監禁されています。
しかし、その心は優しく、最後はグーニーズたちの味方になります。どんでん返しというレベルではありませんが、彼がいることでグーニーズたちは助かります。
インパクトのあるキャラクターです。
ラストシーンも多少やりすぎ感もありますが、鮮やかです。
子供のころにみた映画ですが、基本的に残虐シーンはなく(ドクロは多数ですが)、家族で安心して見られる佳作だと思います。
シンディ・ローパーの主題歌もヒットし、ファミコンのゲームにもなりました。
いかにも1980年代という感じの映画です。
安心印の冒険活劇を楽しみたいひとために!
【書評】海音寺潮五郎『悪人列伝』 [書評]
日本史を彩る梟雄たちの賛歌です。
海音寺潮五郎は晩年に史伝執筆に精力を注ぎました。
悪人列伝は史伝のひとつで、姉妹作である武将列伝と合わせて100~200人の人物伝を書きたいと思ったようですが、武将列伝33人、悪人列伝24人での出版となりました。
悪人列伝は、日本史上では「悪人」とされている人物の史伝ですが、悪人というよりその時代の常識から自由だったひとたちが選ばれているような気がします
北条政子、日野富子、松永久秀など、日本史を独特の色彩で駆け抜けた才人、才女たちの祭りです。
著者は一次資料を丹念に読み、小説家らしい想像力を膨らましているので、参考になりますし読み物としても面白いです。
歴史好きなひとのために!
海音寺潮五郎は晩年に史伝執筆に精力を注ぎました。
悪人列伝は史伝のひとつで、姉妹作である武将列伝と合わせて100~200人の人物伝を書きたいと思ったようですが、武将列伝33人、悪人列伝24人での出版となりました。
悪人列伝は、日本史上では「悪人」とされている人物の史伝ですが、悪人というよりその時代の常識から自由だったひとたちが選ばれているような気がします
北条政子、日野富子、松永久秀など、日本史を独特の色彩で駆け抜けた才人、才女たちの祭りです。
著者は一次資料を丹念に読み、小説家らしい想像力を膨らましているので、参考になりますし読み物としても面白いです。
歴史好きなひとのために!