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【映画】トランスポーター3/アンリミテッド [映画評]

手堅く楽しませてくれるアクション映画です。


トランスポーター3 アンリミテッド スペシャル・プライス [Blu-ray]

トランスポーター3 アンリミテッド スペシャル・プライス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: Blu-ray



ジェイソンステインサムが至高の運び屋フランクを演じる人気シリーズの第3弾。
今回の本敵は、ウクライナに有毒廃棄物を持ち込むことで大儲けを企むエコ・コープ社の手下です。
有毒廃棄物を持ち込むには環境大臣の署名が必要ですが、その署名を得るために大臣の娘を拉致します。
その娘を拉致した実行犯が、ジョンソンです。
ジョンソンはフランクを脅すことで、娘付きで荷物を運ぶよう依頼します。
実はその荷物には意味がなく、本当は環境大臣が署名するまで娘を移動させ続けるのが目的です。
フランクも状況が分かりませんでしたが、じきに真相を把握します。
しかし、反撃しようにも、ジョンソンと娘には、車から離れると爆発するブレスレットを付けさせられています。
いうことを聞くしかないフランクは、娘をジョンソンが指定する場所に運びます。そこは、逃げ場のないダムの上の一本道でした。
危機一髪で脱出したフランクは、娘を奪還するために反撃へと転じる。
という感じのストーリーです。
アクション映画らしい構成だと思います。
最初はジョンソンがフランクを圧倒して、強制的に命令を聞かせます。敵の強大さを明示して、冒険が始まります。
途中で腕輪を外そうとしますが、ジョンソンが一枚上手で外せません。
目的地に達して車を奪われかけますが、ここではフランクが車を奪還します。
娘を奪還しようとする環境大臣の手下とのカーチェイスを挟み、ダムの上という逃げ場のない道で主人公を追い詰めます。
ここでもジョンソンの勝ちですが、機智で脱出してからが反撃のタームです。
負け→負け→勝ち、という黄金パターンです。
こうした戦いの間に娘との交流を深めていきます。
すべてを諦めていた娘も、人生に希望を持つようになります。こうした成長、変化も語られていきます。
冒頭で旧知のタルコニ警部との釣りのシーンがあります。
映画の途中でフランクと娘との会話で魚料理の話がポイントで挟まれ、ラストシーンも釣りで終わります。
しかし、最初のシーンとは異なり、ここで主人公たちの成長、変化を表現します。
つまり魚が物語を繋げる糸の役割を果たしています。
具体的には状況に応じてルールを柔軟に運用するようになり、単独行動を基本とした主人公の傍に娘がいることです。
よく考えられたラストシーンだと思います。
製作費4000万ドルに対して興行収入は前作を上回る1憶1000万ドルです。
シリーズの中で一番のデキではないかと思います。2の敵も魅力的でしたが。

安心して鑑賞できるアクション映画を楽しみたいひとのために!
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第3期ヒューリック杯白玲戦第1局(里見香奈白玲VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

西山女流三冠にとってダブルのリベンジマッチです。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/

第2期白玲は逆の立場でした。
西山白玲に里見女流五冠が挑戦し、フルセットの末に奪取しています。
白玲戦の前に清麗戦がありました。
こちらは里見清麗が西山女流三冠の挑戦を受けて、3-1で防衛しています。
西山女流三冠にとったら、昨年度のリベンジであり、清麗戦でのリベンジにもなります。
里見西山戦ですが、2021年までは西山優勢でしたが、2022年から互角となり、2023年からは里見白玲が押しています。
西山女流三冠からしたら、そろそろ逆襲したいところだと思いますが、大事な初戦の結果はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202309020101.html

ということで将棋です。
いつものように相振り飛車となりましたが、序盤から乱戦になります。西山女流三冠の美濃囲いは完成していませんし、後手里見白玲に至っては居玉です。
しかも後手角はいかにも取られそうな中途半端な位置にブランとしています。
この角を取りに行く手段はあったようですが、その瞬間に暴れられるので実戦的には指しにくかったようです。
西山女流三冠の攻めに、52手目に取られそうな歩を突きだすのが手筋で、これは焦点の歩でもあり、大駒は近づけて受けよの手でもあります。
三重格言の一手です。
そこから数手後には西山女流三冠の攻めは息切れ模様となり、優勢となった里見白玲は手堅く、最後は切り込んでの快勝となりました。
これで白玲防衛に向けて、幸先の良い白星となりました。

白玲戦第2局は、9月9日(土)、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます!
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【書評】さくらはな他『あの棋士はどれだけすごいの?会議』 [書評]

読む将と観る将のための会議シリーズ第4弾です。


あの棋士はどれだけすごいの?会議

あの棋士はどれだけすごいの?会議

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2022/07/02
  • メディア: Kindle版



本作は将棋棋士にスポットを当てています。
最近、見る将になったファンにはなじみの薄いレジェンド棋士たちと、その代表的な局面を紹介します。
大山康晴、中原誠、谷川浩司がレジェンド棋士で、それぞれの棋風も紹介です。
それぞれのライバルも紹介されて、大山康晴に対する升田幸三、中原誠に対する米永邦雄、羽生善治に対する森内俊之がライバルに当たります。
最近の若手にも触れられていて、藤井聡太のライバルになる可能性のある棋士として、筆頭は伊藤匠です。
棋風は王道のバランス型です。これからの活躍が期待されます。
菅井竜也八段の師匠は井上慶太九段ですが、1局指しただけで「プロになるれる」と確信したそうです。
筋が良いということなのでしょう。
”いま”を扱うとすぐに古くなってしまうのが難点ですが、近代~現代までの棋士について少し知ることのできるよい本だと思います。

読む将と観る将のために!
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