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【映画】インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 [映画評]

アクションととユーモア満載で、個人的にはインディ・ジョーンズシリーズのNo1です。


インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: Blu-ray



公開は1984年。
インディは上海ギャングとの取引で騙されて命からがら脱出しますが、そこで成り行きから都会の歌手ウィリーと一緒に逃亡することになります。
墜落寸前の飛行機からゴムボートで脱出し、インドの山奥の村にたどり着きます。
そこで長老から「神の使いだ」とされて、邪教集団に奪われた「秘石」の奪還を依頼されます。村は「秘石」だけでなく子どもたちも連れ去られています。
インディたちは邪教集団がいる宮殿へと向かいます。
マハラジャは子供で、邪教のかけらもありませんが、実は秘密の地下通路があり、そこで邪教の儀式や連れ去れた子供たちへの奴隷労働が行われていました。
というのがザックリとしたストーリーです。
いやあ、これは面白いです。
上海ギャングからの逃亡シーンが約30分。この間で何度もインディーが危機に陥ります。
そこで脱出して村にたどり着き、主人公の目的が明確になります。
この繋がりのスムーズさが、観客を物語に引き込みます。
主要キャラは3人ですが、3人の立ち位置が明確で役割が分かれているのもよいです。
主人公のインディに、助手の子供ショートがツッコミ役、歌手のウィリーがボケ役です。都会から突如として秘境に連れてこられて、戸惑い怒り狂うところがユーモアのツボです。
料理のシーンでは様々なゲテモノがでてきて、ウィリーが「あっさりしたスープが欲しい」というと、目玉のスープが出てくるところは笑えます。
荒唐無稽な物語ながら、脚本もよく考えられています。
ショートがつかまり奴隷労働をさせられますが、そこから脱出します。その様子を見ていたほかの子供たちが応援し、ここで子供たちが希望を持ちます。
インディーが子供たちを助けるのですが、ここでショートのシーンが活きてきて、足枷を外された子供たちが力強く大人たちを踏みつぶして逃げていきます。
希望の力です。
文句ばかりの歌手ウィリーも、いろいろとユーモア的な試練を乗り越え、最後になると自分の意思で困難に立ち向かう成長を見せます。
もちろんラストは大団円です。
とにかく次から次へとトラブルとユーモアが続き、最後まで飽きさせません。
ただ、その描写が「インドへの偏見を助長する」と批判を巻き起こしたようです。難しい問題ですね。できるだけ表現は自由にとは思いますが。
製作費28百万ドルに対して興行収入3億3千万ドルのヒット作ですが、成績としては前作を下回っています。

インディジョーンズの世界を堪能したいひとのために!
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【書評】高橋真理子『重力波 発見~新しい天文学の扉を開く~』 [書評]

著者は朝日新聞社のベテラン記者です。


重力波 発見!: 新しい天文学の扉を開く黄金のカギ (新潮選書)

重力波 発見!: 新しい天文学の扉を開く黄金のカギ (新潮選書)

  • 作者: 真理子, 高橋
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: 単行本



本書の内容は、類似本を同じように重力波について説明するだけでなく、その基礎知識となるニュートン力学、相対性理論にもページを割いています。
メインは重力波発見までの奮闘ですが、日本のKAGURAについても触れられています。
ベテラン記者らしく、現場を取材してきた様子が伺われます。
また、科学者たちのマメエピソードがちりばめられているのも、読み物として興味深かったです。

重力波について楽しく知りたいひとのために!
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