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第72期ALSOK王将戦第6局(藤井聡太王将VS羽生善治九段) [将棋]

藤井王将の3勝2敗で迎えた第6局です。

〔中継サイト〕
https://mainichi.jp/oshosen2023

王将戦名物は勝者罰ゲームですが、今期はかなり攻めています。
第1局勝者のウサミミ藤井王将から始まり、第2局勝者のはにわを乗せた羽生九段のバス運転手。第3局勝者はトリックアートで万華鏡のようになった藤井王将。第4局勝者はバレンタインにちなんで満面の笑みのパティシエ羽生九段と笑いに走っておいて、第5局は突如としてヤマタノオロチと戦うスサノオミコト藤井王将と男前路線です。
世紀の一戦ということもあり、勝者罰ゲームに気合を感じます。
第6局の舞台は佐賀県三養基郡上峰町です。役場HPを開くと、いきなりアニメが始まり、鎮西八郎源為朝が登場します。
勝者罰ゲームは対局場所にちなむので、おそらく為朝関係と予想します。
さあ、第6局の罰ゲームを受けるのは、どちらの棋士でしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen2023/230311.html

ということで、将棋です。
羽生九段が選択したのは角換わり早繰り銀です。毎局作戦を変えて、藤井王将に狙いを絞らせません。
自身の対局を先後逆でなぞります。
負けた側を持つ藤井王将がどこで変化するかですが、藤井王将が40手目で変化します。
まだまだ研究範囲かと思ったら、44手目、45手目と同じタイミングで両者とも長考に入ります。
おそらくはここで研究から外れたのだと思います。
羽生九段は4八金、3九玉と自陣整備を続けますが、この時点で評価値的には後手有利になります。
駒がぶつかっているわけではなく、お互いに自然な手を指しているだけなのに、どんどん差がついていきます。
態勢十分になった藤井王将の攻めに、71手目6四歩と攻め合いを志向します。
しかし、5七銀と打ち込まれると、後手のスピードが上回っています。
羽生九段は後手玉に詰めろをかけますが、これは形作りです。藤井王将が一直線に先手玉を即詰みに打ち取り、藤井王将が6冠を堅持しました。
羽生九段は敗れたとはいえ、藤井王将相手に2勝を上げて見せ場を作ってくれました。毎局作戦を変えるなど、勝負師としての顔を見せてくれました。
52歳ですが、また挑戦者として名乗りを上げてくれることを期待したいです。

藤井王将初防衛おめでとうございます。
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