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第49期岡田美術館杯女流名人戦第2局(伊藤沙恵女流名人VS西山朋佳女流二冠) [将棋]

西山女流二冠の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

女流名人戦とは関係のない話ですが、1月10日に行われたC級1組順位戦で、日浦八段がマスクから鼻を出し、注意されても従わなかったため反則負けとなる事件がありました。
臨時対局規定に基づいた裁定ですが、とても残念です。しかも日浦八段は裁判に訴えると宣言しています。
このマスク規定ですが、元々、日浦八段のために作られたという経緯があるようです。
日浦八段は反マスク派として有名で、マスク着用を拒否していたことから、棋士総会の決議を得てこの規定が作られたと聞いています。
このマスク規定ですが、細部が詰められていないため運用があいまいです。そもそも「鼻を出していたら違反」とはどこにも書かれていません。
将棋界は基本的に性善説で運営されている上に棋士は法律の素人なので、細部が詰め切れないのはやむを得ない部分があります。
マスク規定を見直すというより、運営を棋士のみで行うのは、無理な時代になっていると感じます。
特に裁判沙汰にまでなってしまいますと、よりその思いが強くなります。そもそも現役プレイヤーと役員を兼務するのは、本業への影響が大きすぎます。
もう運営方法を見直す時期ではないかと思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/49/joryumeijin202301220101.html

ということで、将棋です。
先手は西山女流二冠です。
いつものように対抗形になりますが、後手の伊藤女流名人がじっくりと銀冠穴熊に組んだのに対して、西山女流二冠は地下鉄飛車から後手の玉頭を直接攻める構えです。
評価値は先手少し有利ですが、実戦的には後手が勝ちやすそうです。
玉頭戦となりますが、西山女流二冠の1六銀がやや疑問手だったようで、先手の攻めが細くなります。
しかし剛腕の西山女流二冠は、いろいろと嫌味を付け、金銀がバラバラになりながらも攻めをつなぎます。
最後は豪快にただの位置に飛車を打ち付け、これが決めてとなり、伊藤女流名人は投了しました。
途中は有望な局面があっただけに、ひときわ悔しい1局だったかと思います。

これで西山女流二冠が2連勝と、女流名人まであと1勝となりました。第3局は、2月5日(日)に千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます!
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