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棋士編入試験第1局(徳田拳士四段VS里見香奈女流五冠) [将棋]

いよいよ女性初の棋士編入に向けての挑戦が始まります。

〔日本将棋連盟HP〕
https://www.shogi.or.jp/match_news/2022/08/220818_t_01.html

プロ棋士相手にいいとこ取で10勝かつ勝率6割5分以上で編入試験の資格を得ることができます。
この制度で今泉健司五段、折田翔吾四段がプロ棋士への道を開きました。なお、瀬川晶司六段は制度ができる前で、特例での試験になっています。
里見女流五冠は権利を獲得した直後のインタビューでは否定的でしたが、1か月の熟慮の末に受験を決めました。
仮に合格した場合、女流棋士と棋士との兼務となりますが、現実問題として日程的に不可能です。
この問題をどうするのか、将棋連盟からいまだに明確な指針がありません。
合格後のプランが見えない中で、ただ高みを目指したいとの気持ちで、受験を決めた里見女流五冠を応援したいと思います。
初戦の相手は試験官5人中、おそらく最強の徳田四段です。
ここで勝てば合格にぐっと近づきますが、その結果はどうなったでしょうか!

〔棋譜※徹底解説!将棋の定跡さんより〕
https://www.youtube.com/watch?v=X6QaGIPQU0w

ということで、将棋です。
後手番になった里見女流五冠は、エース戦法である中飛車で立ち向かいます。
後手なのに端を突き越すという欲張りな作戦を採用しますが、飛車先の歩を交換されて、中央に厚く構えられるとさばきが難しいのかな、と思いました。
ポジション取りで優位になった徳田四段は、厚みを生かして後手陣を圧迫していきます。
試験とはいえ、花将棋ではなく本気モードです。とにかく辛いです。
ただ、里見女流五冠にもチャンスはありました。
78手目に、角をただ取りされる瞬間に4四角とぶつける手があったようです。
里見女流五冠は空き王手から銀金交換で実戦的に先手玉を薄くする手を選びますが、角損であり、戦力差が響く展開になってしまいました。
以降の徳田四段は万が一を許さない激辛流で、後手玉を攻めることなく里見女流五冠を投了に追い込みました。
里見女流五冠にとっては厳しいスタートとなりましたが、この将棋については致し方ないと思います。

第2局の試験官は岡部怜央四段で、9月22日に行われます!
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