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第14期マイナビ女子オープン第5局(西山佳朋女王VS伊藤沙恵女流三段) [将棋]

西山女王の2勝2敗で迎えた最終局です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

タイトル挑戦を続け、悲願の初タイルまでの回数が最も多いのは、木村一基九段の7回目の挑戦で獲得が最多です。
女流棋士と棋士を同列で比べることはできませんが、伊藤沙恵女流三段は女流タイトルに挑戦を続けること8回目です。
しかもフルセットになることもたびたびで、今回で4回目です。
戦績からするといつ戴冠してもおかしくありませんが、女流2トップの壁は厚く、ここ最近は一方的に敗れることが多かったです。
それが、今回は2勝2敗と五分に渡り合い、いよいよフルセットにまで持ち込みました。
初タイトルまであと少しです。
さあ、伊藤女流三段の悲願の初タイトルはなるでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/14/mynavi202106010101.html

ということで、将棋です。
最終局で先手番を引いたのは西山女王です。
伊藤女流三段は初タイトルのかかる一戦ということもあるのか、対抗形で銀冠から穴熊へと進化させます。
本局に対する思いが伝わるような陣形だと思います。
西山女王は石田流を採用し、伊藤女流三段が銀冠穴熊に組み替えている途中に6二歩と手裏剣を放ち、攻め込んでいきます。
先手も先にと金を作りますが、実戦的に穴熊は固くて遠いので、互角の戦いだったと思います。
均衡が崩れたのは、72手目でした。
西山女王が桂捨ての鬼手で角を働かせようとしたのに対し、伊藤女流三段はあえて桂馬を取りませんでした。
しかし、この桂馬が銀と交換となり、しかも穴熊を大きく乱したことで一気に先手優勢になります。
以降は伊藤女流三段も粘ろうとしますが、先手玉にあやがなく、そのまま押し切られてしまいました。
これで伊藤女流三段は無念のタイトル戦8連敗です。
初タイトルは次の挑戦に持ち越しです。

フルセットまで持ち込まれましたが、やっぱり西山女王は強かったと思います。
西山女王防衛おめでとうございます。
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