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【映画】オーシャンズ8 [映画評]

豪華女優陣で送る軽快なケイパー映画です。


オーシャンズ8 [Blu-ray]

オーシャンズ8 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2019/05/15
  • メディア: Blu-ray



主人公はダニーオーシャンの妹です。
時系列的にはオーシャン13の後になり、オーシャンは故人になっています。
とにかく女優が豪華で、主役を演じるのはサンドラブロック、相棒役はケイトブランシェット、騙される女優役はアンハサウェイ。さらには主要キャラに歌手のリアーナ、カメオ出演でテニス選手のセリーナウィリアムズも登場です。
さてストーリですが、映画はオーシャンの妹、でデビ―が刑務所から出ることころから始まります。
今後は犯罪から手を洗って慎まやかに生きることを誓うのですが、そもそもいきなり派手な服で出所し、その足で万引きを繰り返して他人をかたって高級ホテルに泊まります。
この軽快な冒頭で、デビ―のキャラクターが強調されます。
以降はオーシャンシリーズらしく、仲間を集めて犯罪実行です。
狙いはカルティエが持つ高級ダイヤネックレス。
犯罪は仕掛けが満載で、まず落ち目のデザイナーを仲間に入れ、有名女優をたぶらかしてファッションショーで高級ダイヤネックレスを身につけさせます。
お宝が自ら外に出てくるよう仕掛けるのです。
次はファッションショーでの盗み。トイレで一瞬のスキを突くのですが、戻った女優の首にネックレスがないことで大騒ぎです。
偽物を付けさせれば騒ぎにならないのに、と思うのですが、これがあとで伏線になって効いてきます。
この泥棒劇に、過去に裏切られた元彼氏への復讐も絡みます。
盗んで終わりではなく、保険調査員が執拗に犯罪を追いかけるのですが、ここで伏線が回収されます。
オーシャン11~13の金をかけた派手な仕掛けも良いですが、本作のような知恵を使った仕掛けはよりケイパー映画の面白さを引き立ててくれると思います。
もちろんケイパー映画にはかかせない想定外の事故もチョクチョク起こりますが、とっさの機転で切り抜けるところも見所です。
オーシャンの仲間では、ルーベンとイェンがちょっと登場です。
本作が成功したら続編制作の計画があったようです。おそらくはオーシャンズ8~10の3部作構想かなと思います。
で、結果は製作費7千万ドル、興行収入2億9千万ドルと十分に成功だと思うのですが、オーシャンズ13には届かず、どうやら続編は白紙になったようです。
残念です。

女優たちがいきいきと活躍するケイパー映画を楽しみたいひとのために!
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【書評】池上正太『図解中世の生活』 [書評]

図解シリーズの54番目です。


図解 中世の生活 (F-Files No.054)

図解 中世の生活 (F-Files No.054)

  • 出版社/メーカー: 新紀元社
  • 発売日: 2016/10/06
  • メディア: 単行本



中世ヨーロッパの生活を、中世とは何から始まり、農村と森林、都市とギルド、さらに教会か王宮まで幅広くです。
当時の農民は土地としばりつけられ、領主の所有物とみなされていたことを初めて知りました。
こうした背景が分かると、様々な制度の意味が分かってきます。
キリスト教についてもかなりのページが裂かれており、煉獄の「発明」が民衆の支持を集めるのに大きな影響があったのだなと思いました。

中世ヨーロッパ世界の基礎知識を身に着けたいひとのために!
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【SS】齊藤想『武士の魂』 [自作ショートショート]

2022年超ショートショートに応募した作品です。
テーマは選択制ですが、「新聞紙」を選びました。

―――――

『武士の魂』 齊藤 想

「居合いは一瞬の判断が全てを決める」と山田五右衛門は、幾多の修羅場を潜り抜けてきた経験から体得していた。
 相手が動き出すその刹那をとらえて、先に抜き、迷うことなく振り下ろす。相手が自分の間合いに入るまで、ただひたすら殺気を消して、石となる。相手が油断し、もしくは間合いを間違え、我の領域に入る。その瞬間を音もなくとらえる。
 これが、居合いの秘術である。
 だからこそ、得物は切れ味より抜きやすさを重視していた。手元にあっても自然で、目立たず、五右衛門と同じように石となれる武器こそふさわしい。
 今日も敵がやってきた。敵は無駄に騒ぎながら部屋を一周すると、五右衛門のことを腑抜けだと思ったのか、目の前に座った。そして、炊き立ての白米に手を付けようとしている。
 五右衛門は不埒なコバエに狙いを定めた。そして、そっと新聞紙を丸めた。

―――――

この作品を題材として、創作に役立つミニ知識をメルマガで公開しています。
無料ですので、ぜひとも登録を!

【サイトーマガジン】
https://www.arasuji.com/mailmagazine/saitomagazine/

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最近の金融・投資【令和5年9月第3週】 [金融・投資]

〔先週の株式市場〕
日経平均は4日連続マイナスだけど、自分の持株は3日上昇1日下落でトータルプラス。
ただ1日内の上下が激しく、こういうときは何かの切欠でだーんと下がるというのが自分の経験則。
まあ、たいした経験はないんだけども。
あおぞら銀行の配当が振り込まれる。
四半期ごとに配当がでる珍しい会社だが、こうしてチョクチョク入るとなんか嬉しい。


〔タマホームのクオカードが届いた話〕
タマホームの株主優待はクオカード。年2回届く。
額面は保有期間によって異なり、3年未満は500円、3年以上は1,000円です。自分はまだ500円。
一時期は株主優待としてクオカードが大人気だったが、廃止するところが増えたので、クオカード目的で購入した株式です。
タマホームのクオカードは、CМに出演しているタレントさんが印刷されているのが楽しいところ。
はやく1,000円にならないかなあと思いつつ。

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【映画】オーシャンズ13 [映画評]

仕掛けがさらにパワーアップした娯楽作品です。


オーシャンズ13 [Blu-ray]

オーシャンズ13 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray



今回も豪華キャストです。
主役を張るジョージクルーニーを始めとして、シリーズには欠かせないブラッドピット、マットデイモン。
そして今回の敵役であるカジノ王にはなんとアル・パチーノです。
アルバチーノはゴットファーザーのイメージが強くて、最初は気が付きませんでした。
自らのアピールすることなくあらゆる役になり切れるのは、名優の証拠だと思います。
さてストーリーですが、仲間のルーベンがアルパチーノ演じるバンクにだまされ、建設中のカジノホテルの経営権を場われてしまいます。
ショックで入院するルーベン。ルーベンのために、バンクを破滅させるべき、オーシャンたちが反撃に出ます。
オーシャンはコミカルでユーモアテイストのシリーズなので、当然のことながらトラブル続きです。
鉄壁のセキュリティシステム、グレコを破るためにシールドマシーンでトンネルを掘り、地震を起こす計画を立てます。
しかし、途中でシールドマシンが壊れ、新しいマシンを購入するための資金が不足します。
そこでお金を借りるのが、第1作で金を奪い取り、第2作で返却したカジノ王ベテディクトです。
ベネディクトはライバルの登場を苦々しく思っているので、資金の倍返し+バンクが大切にしているダイヤを盗むことを条件に承諾します。
ここから細かい作戦があちこちに飛びまわります。
ホテルの格付けをする極秘審査員に嫌がらせをして評価を下げさせたり、バンクの右腕の女性を媚薬で口説いたり、ダイスやシャッフルマシーンに仕掛けをしたふりをして交換させ、本当に仕掛けをしたシャッフルマシーンを導入させたり、いろいろと。
このあたり、仕掛けが多すぎて少しややこしいかも。
最後はグレコをダウンさせた隙にオーシャンたちは大儲けをして、地震で混乱するすきに他の客と一緒にホテルを出ます。
ほら話は大きいほど面白いといいますが、本作も荒唐無稽な大仕掛けが楽しめる作品です。
ですが、敵であるバンクがいいように翻弄されて終わってしまうので、もっと強敵にしても良かった気がします。
アルパチーノほどの大物俳優を使うわりにはもったいないような。
製作費1億ドル興行収入3億1千万ドルと、前作より少しダウンです。

軽快なケイパー映画を楽しみたいひとのために!
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【書評】渡辺照宏『法華経物語』 [書評]

大乗仏教の代表的経典である法華経の入門書です。


法華経物語 (岩波現代文庫)

法華経物語 (岩波現代文庫)

  • 作者: 渡辺 照宏
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: 文庫



仏教の経典というと、難しい抽象的な表現が並んでいるのかとばかり思っていました。
しかし、この法華経は物語です。そういう意味では、キリストの事績が記されている聖書に近いのかもしれません。
とはいえ、神話や聖書とは違い、この法華経の物語は、いかにこの経典がありがたいかの繰り返しです。
現代的な視点で見れば微妙な気がしますが、当時の社会状況を考えると「誰もが救われる」「信じれば良いことがある」というのは、非常に魅力的に映ったのだろうなと思います。

法華経について知りたいひとのために!
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ABEMAトーナメント2023【決勝:T永瀬VST稲葉】 [将棋]

いよいよ決勝戦です。

〔番組HP〕
https://abema.tv/video/title/288-37

自分の大会開催前の事前予想は本命:T永瀬、対抗:T稲葉、T広瀬です。
ほぼ予想通りということは、それだけT永瀬とT稲葉のチーム力が抜けていたということだと思います。
さて決勝ですが、T稲葉はいきなりのリーダー登場で、この強敵をT永瀬の本田六段が返り討ちにします。
これでT永瀬は勢いに乗ります。
第4局のリーダー対決も制して、最終的には5連勝。まさかのスイープで優勝を果たしました。
T永瀬優勝おめでとうございます!

【チーム永瀬】   【チーム稲葉】
☗本田 奎  ○ - ● 稲葉 陽 ☖
☖永瀬 拓矢 ○ - ● 服部慎一郎☗
☗増田 康宏 ○ - ● 出口 若武☖
☖永瀬 拓矢 ○ - ● 稲葉 陽 ☗
☗本田 奎  ○ - ● 出口 若武☖

個人賞は以下の通りです。
最多勝     永瀬 拓矢 13-3 0.813 優勝    T永瀬
最高勝率賞   羽生 善治 6-0 1.000 二回戦敗退 T羽生
最多対局賞   永瀬 拓矢 13-3 0.813 優勝    T永瀬
敢闘賞     澤田 真吾 6-4 0.600 準決勝敗退 T聡太
予選最高成績賞 藤井 聡太 5-0 1.000 E1位   T聡太

また来年も楽しみです! 
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【映画】オーシャンズ12 [映画評]

豪華キャストがさらにパワーアップして楽しめます。


オーシャンズ12 [Blu-ray]

オーシャンズ12 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray



とにかく俳優陣がすごいです。
主役のオーシャンを演じるのはジョージ・クルーニー。
わきを固めるのは前作から引き続いて登場のブラッドピット、マットデイモン、ジュリアロバーツに、本作では刑事役のキャサリンセタジョーンズ、さらにちょい役としてブルースウィルスまで登場です。
さてさてストーリーですが、前作でカジノから大金を盗み取ったオーシャンズですが、カジノからの反撃にあい、2週間で耳をそろえて返すよう脅迫されます。
まずはマツイからの指示で小さな盗みをしますが、肝心の品がすでにナイトフォックスを名乗る怪盗によって奪われていました。
ナイトフォックスは師匠のルマークが、一番の泥棒はオーシャンだと言っていたことを気にかけ、オーシャンとの泥棒勝負をしかけます。
カジノにオーシャンたちの情報流したのも、マツイに指示をしたのも、すべてナイトフォックスの仕業でした。
泥棒を追う敏腕刑事、それにオーシャンとナイトフォックスの泥棒対決が始まります。
というのがざっくりストーリーです。
昔を思わせる雰囲気の音楽といい、ハプニングだらけの泥棒計画といい、軽快に楽しめる映画だと思います。
最初のマツイからの依頼は隣の建物の高さが足りないことが判明し、奇想天外な方法で解決します。
次に泥棒勝負ですが、最初の計画は綿密に立てられていたのに、刑事に阻止されて一味のほとんどが捕まります。
残ったメンバーで急遽計画を練り直します。
その計画のキモがテスにジュリアロバーツのふりをさせる(※ジュリアロバーツがジュリアロバーツの演技をする!)ことですが、たまたま旧知のブルースウィルスがいたことで、てんやわんやになります。
成功……と見せかけて、最後にバレて残りのメンバーも捕まります。
こうした失敗の連続と、ハプニングを機転で切り抜けようとするのが見所です。
ユーモアも盛り込まれており、あきらかに無理な機転には笑ってしまいます。
評論家の評価はあまり高くありません。
ちょっと込み入りすぎの人間関係と、最後のオチがいままでの伏線を無視しているところが評価を落とした原因かと思われます。
確かにその通りなのですが、そうした厳密性を要求される映画ではないので、ぼくは素直に楽しめました。
製作費1億1千万ドルに対して興行収入3億6千万ドルと大作に恥じない成績を収めました。

軽快なケイパー映画(韻を踏んでみました)を楽しみたいひとのために!
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【書評】渡辺照宏・宮坂宥勝『沙門空海』 [書評]

空海の生涯を再現します。


沙門空海 (ちくま学芸文庫)

沙門空海 (ちくま学芸文庫)

  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1993/05/01
  • メディア: 文庫



弘法大師空海ほど、多くの伝説・俗信が伝えられている人はいないと思います。
奈良時代末に生まれ、遣唐使として唐で最新の密教を学び、日本に戻ってからは平安時代初期に真言宗を開きました。
この本によると、空海は仏教一筋ではなく、若いころは儒教や中国の古典など幅広い学問を修めたそうです。
その知識が生かされたのか、各地の土木工事にも監督員として動員され、まさにスーパーマンのような活躍をします。
同世代の最澄も密教の教義において空海が上回っていることを認めるなど、まさに日本一の仏教指導者でした。
ただ、弟子には恵まれなかったようで、後世の影響度という意味では最澄が上回っているようです。
著者は幅広い仏教知識を総動員して歴史的事実と伝説とをえり分けており、よい研究書だと思います。

空海の生涯をしりたいひとのために!
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【公募情報】第16回つたえたい、心の手紙(随筆・10/31〆) [公募情報]

亡くなった人への思いというのは、心を打つものがあります。

〔主催者HP〕
https://www.kurashinotomo.jp/tegami/guideline/

過去受賞作が公開されているので、それらよ読めば雰囲気をつかむことができます。
昨年度の受賞作は、これは心を打たれます。
受賞者の年齢層は高めで、それだけ様々な身近なひとの死を見つめてきたということなのかもしれません。
手紙の相手は親がメインですが、友人というパターンもあります。
ひとの思いは様々です。
制限文字数は800字程度、応募締切は令和5年10月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :亡くなった大切な方へ向けて、生前伝えられなかった想いや、感謝の気持ち
金  賞:賞金100万円
制限文字数:800字程度
応募締切:令和5年10月31日
応募方法:主催者HP、郵送

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