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【映画】ミッションインポッシブル3 [映画評]

真敵が目まぐるしく変わる練り込まれた脚本です。


M:i:III [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



人気シリーズ第3弾。
イーサン・ハントが現役を引退し、後進の指導者になっています。
恋人とも結婚してこれから幸せな家庭を築こうとしています。
ところが、イーサンの一番弟子ともいえる女性工作員が闇武器商人に拉致されたことで、急遽救出指令が届きます。
銃撃戦の末に女性工作員を救出することに成功したように見えましたが、彼女の頭部に小型爆弾が仕掛けられており、爆発によって彼女は死亡します。
作戦の結果について、イーサンは長官から叱責を受けます。
工作員の救出はできず、犯行グループの確保もできません。また、女性工作員のスキャンが不完全で、もし大爆発を起こしていたらチームが全滅する恐れがある危険きわまりない行為だと。
イーサンは武器商人を確保するために、バチカンに潜入して確保に成功しますが、犯行グループに逆襲されて奪い返されます。
しかも犯行グループはイーサンの恋人を拉致して、48時間以内にラビットフッドを渡すよう脅迫します。
上司はイーサンをかばいますが、長官は無断作戦に激怒し、イーサンを拘束します。
しかし上司がイーサンにヒントを与えた上で、脱出の手助けをします。
ヒントに基づいてイーサンは上海に飛びます。そこでラビットフッドを奪取し、武器商人との交渉に向かいますが・・・・・・
という感じのストーリーです。
スピード感満載で、目まぐるしく敵味方が入れ替わります。
タイムリミットの設定も巧みで、バチカンのトイレでのシーンは、敵が迫りくる中で準備が整わずに時間稼ぎが必要・・・・・・とかなりドキドキしました。
伏線も様々に張り巡らされていて、イーサンが現役を引いたという設定も、婚約相手を登場させるためで、しかも婚約相手の職業が最後の最後で大きくストーリーに影響するところなどなるほどと唸ってしまいました。
死亡した女性工作員がイーサンに秘密のメッセージを送るのですが、これはミスディレクションと同時に、後々でイーサンと恋人が即座に殺されない理由にも繋がります。
設定をひとつ取ってみても、よく練り込まれた脚本だと思います。
最後は真敵であるIMF内の裏切り者が判明し、大団円で映画は終わります。
テーマは「愛する人を守る」みたいな感じになるとは思いますが、最初から最後までエンターテイメントとして楽しめる快作だと思います。
制作費1億5000万ドルに対して、興行収益が全世界で4億ドル程度で、収益からすとやや失敗作と見なされているようです。
けど、1~3まで見てきた中で、一番面白いと思います。

練り込まれたエンターテイメントを堪能したいひとのために!
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