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第30期銀河戦決勝(藤井聡太五冠VS高見泰地七段) [将棋]

藤井五冠が二度目の優勝を狙います。

〔主催者サイト〕
https://www.igoshogi.net/shogi/ginga/

今回対戦する両者ですが、abemaTVトーナメントで同じチームになったことがあります。
第4回のチームは藤井聡太率いるチーム最年少+1のメンバーとして高見七段は選ばれ「少しお兄ちゃん役」としてチームの盛り上げ役となりました。
藤井聡太も伊藤匠もまだまだ場慣れしていないこともあり、高見七段がМC担当のような位置づけでした。
チームメイトだった両者が、棋戦決勝で当たることとなりました。対局前に当時のことを思い出すこともあるかもしれません。
しかし、勝負は勝負です。
元チームメイト同士の一戦は、どのような結末を迎えるでしょうか!

〔棋譜〕※棋譜は徹底解説!将棋の定跡さんより
https://www.youtube.com/watch?v=h_zwYPMDeoY

ということで、将棋です。
先手は藤井竜王となり角換わり腰掛銀の後手待機策となりました。
高見七段は飛車を4筋に転回して、先手の攻めを受け止めるまでは良くある展開です。
2~4筋から小競り合いとなり、先手の飛車を追い返してから高見七段は2三歩打ちと自然に対応しますが、この自然な手が疑問手ですから恐ろしいです。
AI的にはここで4四歩と桂跳ねを防ぐのが喫緊の課題だったようです。
以降は藤井竜王が1手指すごとに評価値がぐいぐい先手に傾き、ほぼ一方的に攻め続けてます。
高見七段はレールに乗せられたかのように為すすべもなく、91手までの藤井竜王の快勝譜となりました。
高見七段としたら気が付いたら切られていたという感覚かもしれません。藤井竜王おそるべしです。

これで藤井竜王は2度目の銀河戦制覇となりました。藤井銀河おめでとうございます!

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第48期棋王戦挑戦者決定二番勝負第2局(佐藤天彦八段VS藤井竜王) [将棋]

藤井竜王の先勝で迎えた決着局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

佐藤天八段は現棋王である渡辺棋王と親交があるそうです。
出会いはインターネットで、師匠の中田功八段の紹介で、佐藤天八段がまだ奨励会だったときにすでにプロ入りしていた渡辺明と対局していたそうです。
非常に恵まれているとともに、中田八段の期待のほどがうかがわれます。
佐藤天八段は師匠の期待に応えてプロ入りし、そして名人位を3期獲得する一流棋士へと昇り詰めました。
タイトル戦登場回数は4回になりますが、まだ渡辺棋王とのタイトル戦はありません。
おそらく渡辺棋王も佐藤天八段とのタイトル戦実現を期待してると思います。
さあ佐藤天八段は、渡辺棋王への挑戦権を獲得することができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/48/kiou202212270101.html

ということで、将棋です。
棋王戦2番勝負は毎回独立して振り駒が行われます。結果として2戦とも藤井竜王が先手となりました。
佐藤天九段の作戦は得意の後手横歩取りを採用し、しかも力戦形になりやすい3三桂馬戦法を選びます。
プロ間ではほぼ指されなかった形ですが、最近になり採用する棋士が増えています。後手番の作戦として、先手の研究から外す意味があるのかもしれません。
駒組が進みますが、38手目の5六歩を境に評価値が急に先手に振れ始めます。
進展性のない後手は攻めかかりますが、5五角の飛び出しに同飛車と切って捨てたのが好判断で、桂得となりここで藤井竜王は駒得という具体的なリードを奪います。
とはいえ手持ちの飛車も強力です。
佐藤天八段はなんとか攻めをつなげようとしますが、藤井竜王の受けが盤石で、むしろリードを広げられる一方です。
81手目、局面としては桂損ですが、香車も取られそうで、一方的に龍を作られる展開はつらすぎます。
ここで攻防ともに見込みなしとして、佐藤天九段は投了しました。

藤井竜王が6冠をかけて、渡辺明棋王への挑戦権を獲得です。
五番勝負第1局は2月5日(日)に長野県長野市「長野ホテル犀北館」で行われます!
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