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第48期棋王戦挑戦者決定二番勝負第1局(佐藤天彦八段VS藤井竜王) [将棋]

変則2番勝負が始まります。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

棋王戦挑戦者決定戦は変則2番勝負です。
本戦トーナメント優勝者と敗者決定戦勝ち上がり者が対戦するのですが、本戦トーナメント優勝者には1勝のアドバンテージが与えられます。
端的にいうと、ベスト4以上は2敗失格制です。
本戦トーナメント優勝者は佐藤天彦八段で、敗者復活戦の勝ち上がりは藤井聡太竜王です。
佐藤天八段は2度目の、藤井竜王は初の棋王挑戦を目指します。
過去10年を振り返りますと、1勝のアドバンテージがある本戦優勝者が圧倒的で、10回中8回も挑戦権を獲得しています。
しかし、藤井竜王です。過去のデータなど、軽々と乗り越えていくだけの力があります。
さあ佐藤天八段は、藤井竜王相手に、最後の1勝をもぎ取ることができるでしょうか!


〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/48/kiou202212190101.html

ということで、将棋です。
先手番になったのは藤井竜王で、後手の佐藤天八段の誘導で横歩取りとなります。
後手横歩は佐藤天八段の得意戦法です。
藤井竜王は青野流の構えから飛車を引いて穏やかな展開を目指します。対する佐藤天八段は中原玉に堅くコンパクトに囲うと、8六歩の合わせから積極的に動きます。
非常に濃厚だったのが、36手目と37手目の攻防です。
48分の長考で飛車の裏側に歩をたらすと、藤井竜王は82分の長考で6六歩と角交換を拒否します。
このまま収まってしまうと、歩損の後手は失敗です。佐藤天八段は43六歩からさらに戦いを求めますが、46手目の2三銀がミスで、ここから差が開いたようです。
銀冠の形にして受けたくなりますが、ここはあえて金銀逆形にするのが正解だったようです。
佐藤天八段も馬を作って迫りますが、藤井玉は単騎で相手陣めがけて突入し、入玉が止められない時点で佐藤天八段は投了しました。
濃厚な79手だったと思います。

第2局は12月27日(火)に東京・将棋会館で行われます!
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第14回小説でもどうぞで『忘却』が選外佳作に選ばれました [予選通過]

選外佳作としては4回目(佳作は3回)で、テーマは「忘却」でした。

〔小説でもどうぞ(第14回)〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo14.html

〔作品:齊藤想『喪失』〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo14/douzo14_b2.html

本作は冒頭を工夫しています。
「タレントの名前が覚えられない」という日常系のあるあるから始まります。
ただ、夫婦で「そだね~」とうなずきあうだけではストーリーになりません。
そこで対立軸を作ろうと、妻に夫を責める役目を与えました。こうしたちょっとした緊張感を与えることで、ぐっと書きやすくなります。
冒頭以外は流れのままに書いていますが、構造としては……
(続きは1月5日発行のメルマガにて)

―――――

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