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第35期竜王戦第6局(藤井聡太竜王VS広瀬章人八段) [将棋]

藤井竜王の3勝2敗で迎えた第6局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

将棋の棋士はボードゲームの趣味を持つことが多いです。やはり頭脳系のゲームとして、共通項があるのかなと思います。
古くは升田幸三の囲碁がありますが、羽生善治(日本人3人目のFM)、青嶋未来のチェス(第52回、第55回全日本チェス選手権優勝)、森内俊之のバックギャモン(2019年度バックギャモン王位)、鈴木大介の麻雀(2019年最強位)、藤井猛のポケモンカード(ミュウツーHR争奪戦優勝)、などそうそうたる実績を上げています。
広瀬八段は麻雀で、abemaTVトーナメントでも麻雀仲間でチームを組み出場しています。
チーム名は『大三元』でした。
広瀬八段は麻雀関係のイベントには呼ばれており、タイトル戦登場を期に、こうした趣味での活躍も広がるかもしれません。
さあ、広瀬八段は、麻雀のように華麗なる大技を炸裂させることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/35/ryuou202212020101.html

ということで、将棋です。
先手は藤井竜王で、角換わりへと続きます。
最近の藤井竜王のテーマは角換わりなのかもしれません。
4五桂跳ねに後手広瀬八段の1三角~2八歩~4六角と飛び出すのは習いのある手筋です。
ここから局面は一気に激しくなります。
藤井竜王は桂損ながら攻勢を取り、後手広瀬八段は先手の攻めゴマを責めようとします。
藤井竜王の驚きの一手は71手目でした。銀打ちで飛車に当てられたのですが、あえて飛車が詰まされる4六に逃げます。
そして飛車が取られたあとの2六角打ちが決断の一手でした。
踏み込まれたら危険に見えますが、大丈夫と見切っての一着です。
広瀬八段も長考の末に踏み込みを断念して、逆に相手に最強の催促をして勝負にでます。
これが広瀬八段の勝負術です。
しかし、若き王者の藤井竜王は踏み込みます。広瀬八段はひとつ間違えたら逆転しそうな局面で怪しく漂いますが、しかし、藤井竜王は間違えません。
藤井竜王が113手まで広瀬八段を寄せ切り、4勝2敗で藤井竜王が防衛を決めました。

藤井竜王おめでとうございます!
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