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第3期ヒューリック杯白玲戦第7局(里見香奈白玲VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

里見白玲の3勝3敗で迎えた最終局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/

女流最高峰の戦いらしく、2期連続のフルセットとなりました。
第2期は西山白玲に里見香奈が挑戦し、西山白玲から見て
 ●●○○●○●
の並びです。まさにシーソーゲームです。
今期は立場を入れ替えて里見白玲に西山朋佳が挑戦し、里見白玲から見て
 ○●●●○○
と角番を2局連続でしのいで追いついた流れです。
主催者がヒューリックなので、対局場はヒューリックが運営するホテルが会場となることが多いですが、第2期の第7局は東京将棋会館でした。
それが第3期は第7局まで会場が用意され「浅草ビューホテル」です。
さあ2期連続のフルセットとなった両者ですが、結果はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202310280101.html

ということで、将棋です。
先手番を得たのは西山女流三冠です。里見白玲はときおり中飛車から居飛車に戻す作戦を採用しますが、本局は素直に相振り飛車へと進みます。
後手里見白玲は相振り飛車にはおなじみの金無双ですが、先手西山女流三冠は菊水矢倉を採用しているのが珍しいです。
上部に厚いので、確かに理にかなっているかもしれません。
後手里見白玲は桂交換をしますが、これがよくなかったようです。
攻めの桂馬と守りの桂馬の交換ですから後手有利のはずですが、そこから一気に先手に攻められ、交換した桂馬を守りに手放さざるを得なくなるようでは苦しいです。
里見白玲はなんとか局面を複雑化しようとしますが、ここで西山女流三冠は36分と腰を落ち着けて長考します。
ここで先の見通しがついたのだと思います。
以降は長考することなく、銀のただ捨てという派手な手も飛び出し、そのまま111手まで西山女流三冠が快勝しました。

2期連続のフルセットとなった白玲戦ですが、西山女流三冠が4勝3敗で奪取、1年ぶりの復位、通算2期目となりました。
西山白玲おめでとうございます!
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【映画】ミリオンダラー・ベイビー [映画評]

第77回アカデミー賞4部門受賞の重いテーマの作品です。


ミリオンダラー・ベイビー [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • 発売日: 2019/03/08
  • メディア: Blu-ray



舞台は小さなボクシングジムです。
そこに三十代の女性マギーがやってきて、半分押しかけのような形でジムで練習を開始します。
オーナーであるイーストウッド演じるフランキーは最初は断ります。
ですが情熱に負けて、指導するようになります。
プロ入り後のマギーは快進撃を続け、ついにチャンピオンに挑戦することになります。
このチャンピオンは反則も辞さないファイターです。
マギーは勝利しますが、その瞬間に後ろから殴られ、マギーは頸椎骨折、下半身不随になります。
フランキーはマギーに付き添いますが、マギーは自らの死を願い、最期はフランキーもその願いを受け入れます。

前半のサクセスストーリーとは打って変わり、後半はディープなテーマになります。
とにかく脚本が素晴らしいです。
ミッドポイントはマギーが下半身不随になるところですが、それまでに散りばめられた伏線が後半で全て生きてきます。
毎日ミサに通うけどいつも神父を揶揄するフランキー。
元ボクサーで、試合で片目を失明したエディ。その試合を止められなかったことを悔いているフランキー。
自己中心的なマギーの家族。
開封されずに戻ってくるフランキーから娘にあてた手紙。
とにかく弱くて才能のないデンジャー。
こうした要素が前半でバラバラとちりばめられますが、それが後半でぎゅーっと収束されます。
最初は散漫かなと思いましたが、それが作戦でした。やられました。
キリスト教は自殺が禁止されています。
ラストは尊厳死がテーマになっていますが、宗教的なからみもあり、アメリカでは問題になったようです。
文化の違う日本人的には、すーっと、フランキーの気持ちが入ってきます。
心から愛するひとのために、自分の人生の全てを捨てる。
病院から立ち去るシーンが、テーマの全てだと思います。
素直にとてもいい映画だと思います。

アカデミー賞4部門受賞の名作をじんわり見たいひとのために!
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