【映画】変身 [映画評]
Fカフカの名作を映画化ですが、B級臭が漂うCGがなんとも。
原作は超有名です。
ある日、主人公が毒虫になってしまいます。
家族は大混乱に陥りますが、主人公は毒虫になりながらも、妹のことを案じ続けます。
妹は音楽学校で学び、バイオリン奏者になるのが夢でした。
しかし、主人公が毒虫となって仕事ができなくなり、家族に困窮が襲い掛かります。
世話してきた妹も限界が訪れます。
そうした中で、主人公の体は徐々に衰え、死んでしまいます。
主人公の死をきっかけに、家族は郊外に引っ越します。
とまあ、こんなストーリーです。
主人公の毒虫は、顔はやや人間ぽさが残っていますが、足が妙に多くて、子供のゴキブリのような体をしています。
もちろんCGですが、出来栄えが微妙で、CGを減らすためか主人公目線の映像が多用されています。
原作もそうなのですが、ほとんどが家の中の出来事ですし、登場人物も限られます。
撮影場所もほぼ1か所で終わるので、低予算の雰囲気がまんまんです。
演技の微妙な大げささも、なんとなくB級っぽいです。
原作を読んだときの印象は、毒虫になりながらも妹のことを思い続ける主人公の姿に強い印象を持ったものですが、久しぶりに映画で見ると、身もふたもないですね。妹も最後は主人公のことをののしるし。
もっとも、現実的ではあるのですが。
シュールな設定に、現実的な行動をするキャラたち。こうした階差を目的としていたのかもしれません。
超有名原作の映画を見たいひとのために!
原作は超有名です。
ある日、主人公が毒虫になってしまいます。
家族は大混乱に陥りますが、主人公は毒虫になりながらも、妹のことを案じ続けます。
妹は音楽学校で学び、バイオリン奏者になるのが夢でした。
しかし、主人公が毒虫となって仕事ができなくなり、家族に困窮が襲い掛かります。
世話してきた妹も限界が訪れます。
そうした中で、主人公の体は徐々に衰え、死んでしまいます。
主人公の死をきっかけに、家族は郊外に引っ越します。
とまあ、こんなストーリーです。
主人公の毒虫は、顔はやや人間ぽさが残っていますが、足が妙に多くて、子供のゴキブリのような体をしています。
もちろんCGですが、出来栄えが微妙で、CGを減らすためか主人公目線の映像が多用されています。
原作もそうなのですが、ほとんどが家の中の出来事ですし、登場人物も限られます。
撮影場所もほぼ1か所で終わるので、低予算の雰囲気がまんまんです。
演技の微妙な大げささも、なんとなくB級っぽいです。
原作を読んだときの印象は、毒虫になりながらも妹のことを思い続ける主人公の姿に強い印象を持ったものですが、久しぶりに映画で見ると、身もふたもないですね。妹も最後は主人公のことをののしるし。
もっとも、現実的ではあるのですが。
シュールな設定に、現実的な行動をするキャラたち。こうした階差を目的としていたのかもしれません。
超有名原作の映画を見たいひとのために!
【書評】海音寺潮五郎『武将列伝~戦国終末編~』 [書評]
悪人列伝とセットの本です。
戦国終末編で取り上げられているのが「黒田如水」「蒲生氏郷」「真田昌幸」「長曾我部元親」「伊達政宗」「石田三成」「加藤清正」です
いまの基準だと「石田三成」は英雄とはいえないと思いますし、著者も辛らつな評価をしていますが、当時は評価されていたのでしょう。
真田幸村ではなく父の「昌幸」であるところも、時代を感じます。
海音寺潮五郎は博学で、根拠として様々な本を引き合いに出していますが、孫引きがなくほとんどが一次資料からで、さらに他の資料と比較して誤りは誤りとして正しています。
片手間ではなく、著者が本腰をいれているのが分かる本だと思います。
骨太な戦国武将の評伝を読みたいひとのために!
戦国終末編で取り上げられているのが「黒田如水」「蒲生氏郷」「真田昌幸」「長曾我部元親」「伊達政宗」「石田三成」「加藤清正」です
いまの基準だと「石田三成」は英雄とはいえないと思いますし、著者も辛らつな評価をしていますが、当時は評価されていたのでしょう。
真田幸村ではなく父の「昌幸」であるところも、時代を感じます。
海音寺潮五郎は博学で、根拠として様々な本を引き合いに出していますが、孫引きがなくほとんどが一次資料からで、さらに他の資料と比較して誤りは誤りとして正しています。
片手間ではなく、著者が本腰をいれているのが分かる本だと思います。
骨太な戦国武将の評伝を読みたいひとのために!