【書評】大森望編『SFの書き方 ~ゲンロン大森望SF創作講座全記録~』 [書評]
ゲンロンSF創作講座の講義録です。
ゲンロンSF創作講座の特徴は、実践主体であることです。
毎回、現役SF作家が講義して、提出された概要を編集者とともに評価する。
講義内容はこの本に書かれていますが、理論と言うより作家が思うことを自由に述べている感じで、系統だったものではありません。
だからこの講義で技術をマスターするというより、いかに刺激を受けて、自ら前に進めるのかが主眼のように思います。
それにしても現代SFは難しいです。
SFを書きたいひとのために!
SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録 (早川書房)
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: Kindle版
ゲンロンSF創作講座の特徴は、実践主体であることです。
毎回、現役SF作家が講義して、提出された概要を編集者とともに評価する。
講義内容はこの本に書かれていますが、理論と言うより作家が思うことを自由に述べている感じで、系統だったものではありません。
だからこの講義で技術をマスターするというより、いかに刺激を受けて、自ら前に進めるのかが主眼のように思います。
それにしても現代SFは難しいです。
SFを書きたいひとのために!
第36期竜王戦第3局(藤井聡太竜王VS伊藤匠七段) [将棋]
藤井竜王の2連勝で迎えた第3局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
伊藤匠七段はタイトル挑戦で七段昇段を決めましたが、七段昇段年齢でも歴代5位に該当します。トップ10は以下のようになるようです。
15歳303日 藤井聡太
17歳090日 加藤一二三
18歳360日 谷川浩司
20歳004日 羽生善治
20歳308日 伊藤匠
21歳161日 渡辺明
21歳211日 中原誠
21歳297日 南芳一
21歳355日 豊島将之
22歳089日 二上達也
いずれも錚々たる大棋士ばかりです。
全員が複数回のタイトル経験者で、10位の二上達也もタイトル5期の実績があります。
昇段規定が緩くなっているとはいえ、やはりタイトルを獲得してもおかしくないというより、タイトルを獲得するのが自然とも言える才能の証明だと思います。
ただ、いかんせん、タイトル保持者は歴代最強もと言える藤井聡太です。とにかく藤井竜王に勝たなければ、タイトルを獲得することはできません。
鉄壁ともいえる藤井城ですが、さあ伊藤匠七段はなんとかして牙城を崩すことができたでしょうか!
〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20231024-SYT8T4668192/
ということで、将棋です。
初勝利を目指す伊藤七段の選択は相掛かりでした。
先手が飛車を振り回して1歩得して、その分後手が手得をする形になります。
手得をした後手が先攻する流れかなと思っていたら、伊藤七段はイチゴ囲いという短手数の囲いですませて、棒銀の要領でどんどん攻めていきます。
アマチュア的には攻めている先手が勝ちやすそうですが、なにしろプロは受けも強いしカウンターも鋭いです。
藤井竜王がどうしのぐかですが、封じ手は5六歩と反撃の一手でした。玉のこびんを開けるわけにいかないので同飛ですが、そこで飛車をぶつけてどんどん揺さぶります。
伊藤七段は3四歩と金あたりに打って攻撃を再開しますが、ここから藤井竜王は5七歩と小太刀のような歩を放ってから飛車を成りこみ、最短距離で勝ちに行きます。
伊藤七段も玉を矢倉に入城させて粘りに出ますが、この時点で持ち時間が残り4分です。対する藤井竜王はまだ41分も残しています。
形勢も悪く、時間が大差だとさすがに厳しいです。
伊藤七段は87手目に1分将棋まで考えて、3四金と後手玉を縛って首を差し出します。
藤井竜王は消費時間1分で先手玉を詰ましにでて、96手まで伊藤七段を投了に追い込みました。
これで藤井竜王は開幕3連勝です。
竜王戦第4局は、11月10・11日に北海道小樽市「銀鱗荘」で行われます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
伊藤匠七段はタイトル挑戦で七段昇段を決めましたが、七段昇段年齢でも歴代5位に該当します。トップ10は以下のようになるようです。
15歳303日 藤井聡太
17歳090日 加藤一二三
18歳360日 谷川浩司
20歳004日 羽生善治
20歳308日 伊藤匠
21歳161日 渡辺明
21歳211日 中原誠
21歳297日 南芳一
21歳355日 豊島将之
22歳089日 二上達也
いずれも錚々たる大棋士ばかりです。
全員が複数回のタイトル経験者で、10位の二上達也もタイトル5期の実績があります。
昇段規定が緩くなっているとはいえ、やはりタイトルを獲得してもおかしくないというより、タイトルを獲得するのが自然とも言える才能の証明だと思います。
ただ、いかんせん、タイトル保持者は歴代最強もと言える藤井聡太です。とにかく藤井竜王に勝たなければ、タイトルを獲得することはできません。
鉄壁ともいえる藤井城ですが、さあ伊藤匠七段はなんとかして牙城を崩すことができたでしょうか!
〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20231024-SYT8T4668192/
ということで、将棋です。
初勝利を目指す伊藤七段の選択は相掛かりでした。
先手が飛車を振り回して1歩得して、その分後手が手得をする形になります。
手得をした後手が先攻する流れかなと思っていたら、伊藤七段はイチゴ囲いという短手数の囲いですませて、棒銀の要領でどんどん攻めていきます。
アマチュア的には攻めている先手が勝ちやすそうですが、なにしろプロは受けも強いしカウンターも鋭いです。
藤井竜王がどうしのぐかですが、封じ手は5六歩と反撃の一手でした。玉のこびんを開けるわけにいかないので同飛ですが、そこで飛車をぶつけてどんどん揺さぶります。
伊藤七段は3四歩と金あたりに打って攻撃を再開しますが、ここから藤井竜王は5七歩と小太刀のような歩を放ってから飛車を成りこみ、最短距離で勝ちに行きます。
伊藤七段も玉を矢倉に入城させて粘りに出ますが、この時点で持ち時間が残り4分です。対する藤井竜王はまだ41分も残しています。
形勢も悪く、時間が大差だとさすがに厳しいです。
伊藤七段は87手目に1分将棋まで考えて、3四金と後手玉を縛って首を差し出します。
藤井竜王は消費時間1分で先手玉を詰ましにでて、96手まで伊藤七段を投了に追い込みました。
これで藤井竜王は開幕3連勝です。
竜王戦第4局は、11月10・11日に北海道小樽市「銀鱗荘」で行われます!